オレゴン州のワインの特徴
オレゴン州のワインづくりの歴史は 「ピノ パパ」と呼ばれる アイリーヴィンヤードのデイヴィッド・レット氏がダンディ(Dundee)の丘にピノノワールを植えた1966年に始まりました。その後、オレゴン州のワインが世界的に認めらるようになったのは1979年フランスで行われたブルゴーニュとオレゴンのピノノワールの比較試飲で、アイリーヴィンヤードの1975年のピノノワールが第二位になったのがきっかけです。
ピノノワールといえば、フランスの偉大なる銘醸地ブルゴーニュ。 オレゴン州は、北緯45度でブルゴーニュとほぼ同じ緯度に位置し、ブドウの生育期は温暖で穏やかなことなど、銘醸地に全く引けをとらないワインを作りだす産地です。
オレゴン州の主要品種としては、ピノ兄弟といわれる、ピノノワール(赤ワイン)、ピノグリ(白ワイン)、ピノブラン(白ワイン)が有名ですが、非常にクオリティーの高いシャルドネも多く生産されています。
オレゴン州のワイナリー
ドメーヌ セリーン (Domaine Serene)
ポートランド市内から南に車で約30分。ダンディーヒルズの丘の上にあるワイナリーです。自社畑で栽培されたブドウを使用した素晴らしいピノノワールと、シャルドネを作り出し、そのどちらもがブルゴーニュのグランクリュクラスに匹敵する実力と言えます。オーナー婦人のお名前からとったグレース畑 Grace Vineyard)のブドウから作るピノノワールは、ある比較試飲のイベントであのロマネコンティよりも高得点をあげたことで有名です。お値段はロマネコンティの10分の1以下なんて素晴らしいですね。

ドメーヌ セリーンのブドウ畑
ファイアスティード (Firesteed)
ポートランド市内から車で約30分、クリントン大統領時代のホワイトハウスに、接客用として初めて取り上げられたオレゴンのワインがこちら。ピノノワールとピノグリを生産しています。このワイナリーは自社畑を持たず、信頼できる契約畑より厳選したブドウを買い、醸造しています。ヴィンテージ(収穫年度)による味わいのバラツキを最小限におさえるため、畑ごとに樽熟成したワインのブレンド比率はコンピューターでコントロールされているそうです。オーナーであるハワードさんは、投資額を抑え資産を持たない経営を実行し、少しでもお手頃価格で美味しいワインをお客様に召し上がっていただきたいとおっしゃっていました。余談ですが、ハワード社長はお料理の腕前もかなりのものだそうですよ。

オレゴン州 ファイアスティードにて
【アメリカワインの楽しみ方】