ワイナリーレポート

07年08月22日
Link-USA

こんにちは。ワインのページで、アメリカ西海岸のワインについて書かせていただいているソムリエの高橋典子です。先日、西海岸へ行ったときのことをご報告させていただきます。


2007年8月22日(水)


ノースウエスト航空にてサンフランシスコ国際空港に到着しました。無事に入国審査を終了し、レンタカーセンターへ向かいます。到着ロビーからレンタカーセンターまではモノレールに乗っての移動になりますが、モノレール乗り場への表示板が少ないので、事前のチェックが必要かもしれません。


Rochioli Winery (ロキオリワイナリー)


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レンタカー(ダラーレンタカーを使用)カウンターでチェックインを終え、いざ出発です!


エアポートからハイウェイにのり、ゴールデンゲートブリッジをわたってルート101でひたすら北上します。スヌーピーの故郷といわれる「Santa Rosa(サンタローサ)」を通過しHealdsburg(ヒルズバーグ)に到着しました。エアポートから約一時間15分ぐらいです。


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ヒルズバーグはアンティークショップやブティック、おしゃれなレストランがある落ち着いた素敵な街です。ヒルズバーグで軽くランチ休憩後、ソノマ地区でも優良なブドウ畑が広がる West Side Roadへ向かいました。


このWest Side Road沿いは ソノマ地区のRussian River Valleyといわれる地域でピノノワールやシャルドネといったフランスのブルゴーニュ品種の素晴らしいワインが生産されます。最初の訪問ワイナリーは Rochioli (ロキオリ)Wineryです。


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ロキオリの歴史はロシアンリヴァーバレーの歴史でもあります。


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あたり一面が果樹園であった時代、1959年に現当主の父、ジョーロキオリはワイン用ブドウつくりに着手しました。そこでピノノワール、シャルドネ、ソーヴィニヨンブランを栽培。その後、息子のトム・ロキオリは数々のプレミアムワインを生み出し、California Wine Loversの間では一躍トップワイナリーとなりました。


Porter Creek Winery (ポータークリークワイナリー)


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次の訪問先です。


ロキオリワイナリーから10分ほど車を走らせ、
Porter Creek Winery
(ポータークリークワイナリー)を訪問します。


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ポータークリークはオーナーであるジョージ・デイヴィスとその息子アレックス・デイヴィスで営まれる「秘蔵の親子ガレージワイナリー」と言われています。


年間生産量も4200ケースと少なく、厳選されたブドウで最高品質のワインを生産しています。


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ブドウ畑はすべて南東向きの30~40度の斜面に植えられ、オーガニックで育成されています。急斜面にあるブドウ畑には機械をいれることはできず、収穫はすべて手摘み。収穫時はもちろんですが、日々、ブドウ畑管理のためにこの急斜面を行き来するワイナリーの方々の労力があってこそおいしいワインが飲めるのだとあらためで感謝!しました。


ポータークリークのワインは伝統的かつ自然な醸造アプローチを重んじているため、ワインの味わいはとてもクリーンで(雑味がなく)柔らかく体に優しいワインという印象を受けました。


Gary Farrell Winery (ゲアリー ファレル ワイナリー)


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最後の訪問先です。


ポータークリークからウエストサイドロードを西に5分ほどで、
Gary Farrell Winery
に到着です。


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ウエストサイドロード沿いの小高い丘の上にゲアリーファレルワイナリーはあります。このワイナリーからRussian River Valleyを眺めていると日々の忙しさを忘れ、心が癒されるようです。


今から4年ほど前にワイナリーのオーナーであるゲアリーさんにお会いしたときに、「このワイナリーは私の夢の集大成なんですよ! 男の夢がかないました!」と仰っていたのが今でも忘れることが出来ません。


ゲアリーさんは1978年にワインつくりのキャリアをスタートして以来、ロシアンリヴァーヴァレーの有名ワイナリーでワインメーカーとして多くの経験を積み、自らのブランドである「ゲアリー ファレル」ワインを1982年にはじめ、1985年に初リリースしたそうです。 初ヴィンテージのピノノワールはアメリカでは最も注目を浴びたワインとなりました。