ザイオン国立公園

07年08月27日
Link-USA

ザイオン国立公園に到着


ザイオンに到着!USしゅんです。カナブから89号線をさらに西へ向っています。このあたりは緑がいっぱいでした。ペイジのあの乾燥した大地がウソのようです。

ザイオンに到着!そして、12時すぎ、『ザイオン国立公園Zion National Park )』に到着しました。雲はありますが、晴れています。取材旅行が続けられそうで安心しました。

ザイオンに到着!89号線をそのまま走っていけばザイオン国立公園の敷地に入っていきます。そして、そのまま走り続けるためには、入場料を払わねばなりません。お金を払わずにここを通り抜けたい人はどうしたらいいのか?と思いましたが、このあたりにはザイオン国立公園しかありません。
ただ通り抜けたい人は、ここまではやって来ないようでした。
エントランス・フィー$25(クルマ1台)を払って中へ入りました。この$25が高いか安いかは、後からわかりました。

ザイオンに到着!そこから先は、信じられないような風景が続いていました。道は赤い大きな塊の中を走っていきました。これは大きな岩なのでしょうか? それとも大地そのものなのでしょうか?

ザイオンに到着!そして、その塊の中から植物が顔を出しています。ということは、これらは土と同じ成分なわけです。でも、この赤い物体を実際に触ってみると、石のように硬いのです。

ザイオン国立公園内のトンネル


ザイオンに到着!道はやがて、トンネルに出会いました。それは、子どもが砂遊びで作るようなトンネルでした。ただ、穴が開いているだけなのです。

ザイオンに到着!まさか、と思いましたが、トンネルの中へ入って再確認しました。ここは、本当に穴を掘っただけのトンネルでした。

ザイオンに到着!そのトンネルを出てすぐ、今度は、小さな小屋を持つトンネルが現れました。トンネルのサイズが小さいので、クルマを対向して走らせることができないようです。反対側の小屋と連絡を取り合って、上り下りを管理していました。

ザイオンに到着!トンネルの中は真っ暗でした。ここは、子どもが砂遊びで作るようなトンネルではありませんでした。そして、けっこう長いトンネルのようでした。なかなか先が見えてきません。前方が明るくなってきたので、そろそろ外か?と思ったら、それはトンネルの横に設けられた横穴?でした。空気を入れるためでしょうか。そしてそこから、ステキな風景が見えました。

ザイオンに到着!ザイオンZion )』の山です。


ザイオンとはいったい何なのか?トンネルを抜けると、まわりの山々が一気に高くなりました。と、そう感じたのは錯覚で、われわれは高い地点から降りてきたようです。そして、見えているのは通常の山ではなく、大きな大きなひとつの石?の塊なのです。

ザイオンとはいったい何なのか?今、降りてきた方角を見上げたら、その石の塊の中に大きな穴が開いていました。何だろうと思って眺めていると、穴の中をライトがいくつも通過していきます。それはトンネルの中から外が見えた、あの大きな穴でした。
自分たちは、この巨大な石?の塊の中を走ってきたわけです。

ザイオン国立公園内のシャトルバス


ザイオンとはいったい何なのか?道を降りてきたところに駐車場がありました。
そこには、ザイオン・キャニオン・ビジター・センターとバス乗り場がありました。ここからザイオン奥地まで専用の公園内シャトル バスが出ているそうです。それらの利用は全て無料でした。ゲートで払った料金に含まれているのです。

ザイオンとはいったい何なのか?ちょうど公園内シャトル バスが出発しようとしていました。ビジター・センターは後回しにして、とりあえず公園内シャトル バスに乗り込むことにしました。

ザイオンとはいったい何なのか?バス乗り場の手前に、ザイオンの地形の模型がありました。
A■今から向う方向、ザイオンの奥地です。
B■バスに乗り込んだ地点。駐車場やビジター・センターがあるあたりです。
C■この岩?山?の中をトンネルが走っています。C地点は、外を見ることができたあの穴があるあたりです。
D■われわれがやってきた道です。まわりの風景に高度がなかったのは、自分たちが高い場所にいたからなんですね。

ここまで書いたところで、リンクUSAのブロガー yoko さんからEメールが届きました。
yoko さんは、旦那様と二人で地球科学で生計を立てていらっしゃるだけでなく『地球科学オタク』なんだそうです。
では、ザイオンの景色を眺めながら、yoko さんの解説をお読みください。


ザイオンのあたりは二億数千万年前は浅瀬の海でした。浅瀬の海の底はたいてい砂地です。
ハワイの場合、海岸近くの溶岩が冷めてできた火山岩や珊瑚が、波で砕けて(これを風化と言います)細かくなったものがほとんどですが、ザイオンの場合は、周囲の山の岩が雨水で風化されて細かくなったものが川の流れで運ばれてきて堆積したものが大部分です。


ザイオンとはいったい何なのか?この砂状の堆積物は、一億年ほどの間綿々と堆積し続けました。堆積物が積もるのと平行して地盤が沈下し続けたので、ザイオン一帯は浅瀬の海のままでした。
堆積物が積もっていくと、下のほうの堆積物(最初の頃に堆積したもの)はどんどん押しつぶされて、硬くなっていきます。これが何千万年もするうちに岩(堆積岩)になるわけです。

ザイオンとはいったい何なのか?見えているこの山のようなものも、巨大な岩だということですね。

ザイオンとはいったい何なのか?今から2千万年ほど前に、北米の西部は上に押し上げられていきます。
ザイオンのあたりは、今でもすこしずつ上に持ち上げられています。持ち上げられた堆積岩が、最初は雨水で、すこしずつ風化していきます。特に風化されやすいところが、まず川になります。この川が風化をどんどん即して、ザイオンの真ん中は、現在のような谷間になりました。この滝の下にある滝つぼも、大きな穴でしかないのですね。
なるほど。
堆積岩は今でもすこしずつ風化しています。風化したところは、細かく砕けていって土になります。このわずかな土のところに、植物が芽をだしたりするわけです。植物が育つ場所は、やっぱり土なんですね。岩は、大地の輪廻のサイクルの中のひとつの形です。そして、砂岩は鉄分がまざると、赤くなります。さびた鉄が赤いのとおなじ原理です。yoko さん、解説ありがとうございました。

赤い岩を見ながら昼寝しました公園内シャトル バスに乗って、ザイオンの一番奥までやってきました。そこは緑生い茂る普通の谷でした。

赤い岩を見ながら昼寝しましたふと見上げると、そこには切り立った岩肌のようなものがそそり立っているのでした。そしてその岩肌は赤いのです。生い茂る緑とのコントラストが強くて、絵を見ているような気分になります。

赤い岩を見ながら昼寝しました公園内シャトル バスに乗って、途中にあるザイオン・ロッジまでもどってきました。もどってきたら、雲が切れ、日差しが強くなってきました。岩山の不思議な色がいっそう引き立ってきます。

赤い岩を見ながら昼寝しました

ゲートでもらったマップを見てみます。
地図中の黄色い道は、公園内シャトル バスしか通行できません。
最初の写真2枚はバスの終点A地点で撮影したものです。
ザイオン・ロッジがあるのがB地点。
ちなみに、先ほどのトンネルはD地点(途中で景色が見えた長い方)とE地点(穴を掘っただけのシンプルなトンネル)にあります。


赤い岩を見ながら昼寝しましたザイオン・ロッジ内のショップで、ピザを買いました。普通のピザなんですが、大自然の中で食べるとおいしく感じます。

赤い岩を見ながら昼寝しましたお腹がいっぱいになったら眠くなってきました。 LINK-USAの発起人『 Mr.M 』も椅子に腰掛けたままウトウトし始めています。本当に気持ちのいい空間です。
ザイオン・ロッジ内のソファで、ちょっとだけ昼寝させていただきました。

赤い岩を見ながら昼寝しました素晴らしい昼寝のあと、C地点にあるザイオン・キャニオン・ビジター・センターへ戻ってきました。クルマを駐車したところです。

ザイオン・キャニオン・ビジター・センター


赤い岩を見ながら昼寝しましたそこには、ザイオンを紹介する展示施設と、おみやげ物屋さんが入っていました。
そのおみやげ物屋さんで売っていたTシャツです。
ユタ州には、岩?関係だけで、これだけたくさんの名所があるのですね。機会があったら、全部観てみたいと思いました。

赤い岩を見ながら昼寝しました

砂の岩がそびえる場所『ザイオン』から去る時間がやってきました。名残惜しいですが、しょうがありません。ふと見上げると、ザイオンの岩肌を登っている人影がありました。


赤い岩を見ながら昼寝しましたあとから調べてみました。
なんと、ザイオンでは、登山だけでなく、ロック・クライミングをしたり、岩山の上でキャンプをして泊まってしまう人もいるそうです。
真似はできませんが、そういう人たちの気持ちはわかるような気がしました。

次回 ⇒ 13. ザイオンからラスベガスへ に続く


  1. 成田空港からアメリカ本土へ向けて出発
  2. アメリカ国内線に乗る(U.S.Airways)
  3. いざ、セドナへ
  4. セドナ に到着
  5. セドナで迎えた気持ちいい朝
  6. ボルテックス・ロケーション
  7. カセドラル・ロック ~ 赤い岩山を見た!
  8. セドナのアップタウン
  9. 一路北へ ~ ルート66に合流
 10. グランド キャニオン 国立公園を観光
 11. 予定変更! 雨のグランドキャニオンを脱出
 12. ザイオン国立公園
 13. ザイオンからラスベガスへ
 14. ピラミッドに泊まる ~ ルクソール・ホテル
 15. ラスベガス 観光
 16. ラスベガス2日目の夜
 17. さらばラスベガス

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