
火の女神「ペレ」が住むというハワイ島のドライブをご紹介させていただきます。
ポロル渓谷に向って降りています。足場の悪い、急な坂道です。
そういえば、坂の降り口に「Warning」の大きな立て看板がありました。本当に危ないようです。少し坂を下りたものの、諦めて戻って行くアメリカ人観光客が多い中、何とか谷の写真を撮ろうと下りることにしました。

15分位で谷を見ろせる場所にやってきました。ここで、古代ハワイ人が暮らしていたのでしょう。
★後から調べてみたら、1940年くらいまで、ここにも集落がありました。いくつものタロイモ畑があり、生活が営まれていたそうです。

この入り江から漁や戦いに出て行ったのかもしれません。
★古代ハワイアンは海洋民族でした。クルマ社会の現代の頭で考えると、ありえないような場所(例えば切り立った山に囲まれた入り江など)に集落があったりします。確かに、船でしか移動しないのですから、これでいいのでしょうね。
★ビーチの砂が真っ黒ですが、これは溶岩が海水に洗われて細かくなったものだそうです。見た目と違い、さらさらしているとか。

谷から戻ってきたと言うお爺さんに出会いました。あとどれくらいかかるのか尋ねたら「まだ遠いよ」とのこと。
谷も海岸も見ることができたことだし、ここから戻ることにします。

ポロル渓谷から町に向って走りました。撤収です。戻る途中、牧場をいくつも見かけました。ハワイ島では、牧場を多く見かけます。
★アメリカ全土で一番大きい牧場は、ハワイ島のパーカー牧場だといわれています。なんと東京23区の約1.5倍の面積だそうです。大きすぎますね。

カパアウの街に戻り、カメハメハ大王像に会いました。カメハメハ大王は、ここで育ったそうです。大王像はホノルルにもありますが、これがオリジナルだそうです。
★ハワイ王朝の末期、カラカウアという王様が、ハワイ王朝の威厳を取り戻すため、この像を作らせました。が、搬送途中に船が沈んでしまいます。ホノルルにあるのは、作り直させた新しい像です。数年後、沈んだ船が見つかって、元祖のこの像は、カメハメハ生誕の地へやってくることになりました。なんともドラマチックなお話です。

ハワイ島北部の中心地、HAWIです。ハヴィと発音するそうです。
★『W』はハワイ語では『ヴァ、ヴィ、ヴェ』という時に使われています。ハワイもHAWAIIですから、正確には、ハヴァイイというみたいですね。

カメハメハ大王を生んだ土地も、やがてサトウキビ・プランテーションの時代に突入します。ここにも、たくさんの日系人がやってきたようです。今でも日系人の姿をよく見かけます。
サトウキビ・プランテーションの時代が終わり、このあたりの人口は減りました。そして今、アメリカ本土からの移住者がオシャレなお店をオープンさせはじめているようです。レストランやアート・ギャラリーがならんでいました。

コハラ山脈を越えてる前にガソリンの補給をすることにします。
一般的な田舎のガソリンスタンドです。雑貨屋さんを兼用していました。

ここは最近では珍しい、店の中で支払うタイプでした。機械もオールド・ファッションでしたが、値段はしっかりと1ガロン$3.359でした。
値段もオールドだったらよかったんですけど。

では、カイルア・コナに戻ります。
250号線を通って、コハラ山脈を横断していくことにしました。
