アメリカで迎える最初の朝

アメリカで迎える最初の朝は、快晴であった!
モーテルを後に、我々のレンタカー フォード「白身号」(ナンバープレートが”463”)はまたWi-Fi電波を求めて夕べと同じマクドナルドへ!

プルルルル~~~
「え、もしもし、どうしたん?」と、嫁はんの驚いた声。
めっちゃ普通に電話がつながるやん!!
アメリカの東海岸に居ながら、日本との時差13時間でありながら(サマータイム中)、タイムラグも全くなく地球の裏と表で普通にLINEで無料電話が出来てしまう。
なんとも凄い時代になったもんだ~~。これで非常時もWi-Fi電波があれば日本とも連絡がつくと、一安心。
大きなショッピングモールで買い付け仕事
そして信二郎の買い付け仕事のスタート!
モーテルの近くにある大きなショッピングモールであれやこれや…品定め。
ちょうどこの時期、5月25日はアメリカで「メモリアル・デイ(戦没者慰霊の日)」の祝日で三連休が始まる。それに合わせてあちこちのショッピングモールでセールが始まるそうで、それに彼はターゲットを合わせて今回のアメリカ買い付けの旅にやってきたそうだ。
さすが、出来る男は違う!
目のつけどころが、トレビア~ン!
普段は温厚な彼の顏が、獲物を狙う肉食獣の顏に豹変する!
(うん…、そうでもないかぁぁ…??)
信二郎が経営するアメリカンカジュアルを扱う洋服屋
『MIX WAY』 ⇒ http://www.kuleba.jp/shop/detail.php?id=2559
アメリカのハイウェイ

ま、この日はアメリカ買付け仕事の初日なので気負わず軽く仕事をこなし、メイン州のキッタリー(Kittery)という町に移動することに。
これからはこの町を中心に、我々はアメリカ滞在中の11日間を過ごすことになる。
アメリカで車移動と言えば、ハイウェイだ!
まさに映画のワンシーンのように広い車線(片側4車線のところも)と、ガードレールもない広い中央分離帯。
$2(約250円)程の通行料を払う区間も一部あったが、基本は無料のフリーなハイウェイ!
見渡す限り高い山並みも見られない、広大な平地。
両側に続く高い樹林と、時々現れる沼と骨格見本のような立ち枯れの木。

トラックやトレーラーは自慢げにボンネットを突き出し、映画「コンボーイ」そのものの圧倒的な存在感。
カーラジオからは60~70年代のクラッシック・ロックのナンバーが次から次に流れる。


そして頭の中ではジャクソン・ブラウンの「Take in easy」や「Running on empty」がグルグルと廻り、デヴィッド・リンドレーのスライドギターがキュンキュ~ンと鳴り響く。


う~ん、この感じ!これやんか~!
見るもの・聞くもの・感じるもの、全てが「思いっきりアメリカ~ン!」やおまへんか~。
メイン州 キッタリー

マサチューセッツ州 ボストンからメイン州 キッタリーまでの移動は、約1時間。
世界史で習ったポーツマス(1905年に日露戦争の講和条約・あの有名なポーツマス条約が結ばれた街)のすぐ隣町。

でもポーツマスとキッタリーの間にはPiscataqua Riverという大きな“昇開橋”のある川が流れ、この川を境にニューハンプシャー(New Hampshire)州とメイン(Maine)州が分かれているそうだ。
ポーツマスのその橋を渡り、いよいよ11日間滞在することになるモーテルへ!

北東旅館?
キッタリーでの宿泊先は「NORTHEASTER MOTEL」。
日本語で言えば「北東旅館」か?
ま、無理に日本語で言わなくても良いのだけど…
アメリカ滞在中はこのキッタリーのモーテル「NORTHEASTER MOTEL」をベースキャンプにして、南へ北へ…行ったりキッタリーすることになるのだ!


ツインベッドと冷蔵庫と電子レンジとテレビ(ほとんど見なかったなぁ…)、そしてバス・トイレがついた、なかなかの広さの使い勝手の良い部屋。

今日からしばらくの間、夕暮れに仰ぎ見る楽しい我家にするはバッチグー(※死語)なシチュエーションなのである!
巨大スパーマーケットへ買出しに

まずは部屋に荷物を入れ自分の「巣」を作り、ポーツマスへ買出しに。
滞在中は観光旅行ではないので贅沢な外食はせず、時間と経費を節約するため基本的には日本から持ち込んだレトルト食品や、スーパーで買って来た食材でまかなうことになる。

ポーツマスの郊外にある巨大なスパーマーケット「MARKET BASKET(略して”マーバス”」で、当面のミネラルウォーターやパンやハムやチーズや野菜やドレッシングや珈琲やビールやウイスキーや牛乳やグレープフルーツジュースや紙皿や紙コップや果物ナイフや……
あれやこれやの食料や生活必需品を調達。
我らがフォード「白身号」のトランクがいっぱいになる。
引越し関連グッズや荷運び用のレンタカーを扱うチェーン店

アメリカ人は引越をする時に引越し業者に頼まず、自分たちでやる人が多いそうだ。
で、大きな街には「U-HAUL」という引越し関連グッズや荷運び用のレンタカーを扱うチェーン店があるとの事。
信二郎は慣れた足で「U-HAUL」に向かって、段ボールを仕入れる。
なんとここのお店には、洗濯機や冷蔵庫などの、大きくて重たい家電品を二人で運ぶための専用のヒモなどが売られていた。
まさに40年前に「Made in USA」の本で見たDIY精神あふれるアメリカンな道具が、こんな風に身近にひょっこりと現れてくれる。
こんな道具達との出会いが、楽しくてたまりましぇ~ん!
半自炊のディナー

そして、夜。
初めての半自炊のディナーは日本からのレトルトの肉じゃが・カレーライス。
そして見るからにアメリカンな星条旗のデザインのバドワイザーで乾杯!
夕食後は部屋の外の椅子に座り、アメリカの空気を全身で感じ、星に願いをかけながら…
バーボンの「EZRA BROOKS」をチビリチビリ…
これをナイトキャップに、時差ボケで睡眠民不足の脳みそは深い眠りに落ちるのであった。。。
Life is good !!
次回 ⇒ ザビエル大村のニューイングランド見聞録 ~アメリカのショッピングモール~ に続く
ソーガスのチザムズ・モーター・インからキッタリーのNORTHEASTER MOTEL
⇒ 大きな地図で見る
ザビエル大村 プロフィール

爆風スランプのドラマーファンキー末吉氏に見出され、2000年に「三井はんと大村はん」でキングレコードよりデビュー。
その後「三井ぱんと大村はん」と改名し、”涙と笑いの浪漫ショー”をコンセプトに全国のライブハウスで活動中。
ソロミュージシャンとしても2009年に日本のアコースティックギター界のレジェンド「中川イサト」氏プロデュースによるコンピレーションアルバム『Daybreak 2』に参加。現在も中川イサト氏と共に日本中のライブハウスで演奏活動を続けるかたわら、 全国各地で開催される「中川イサト・ギターセミナー」の准教授役としてセミナーをサポート。
個人でもギター教室を開催し、絶滅危惧的なラグタイム&ブルースギターなどの啓蒙・継承・普及に心血をそそいでいる。
53歳にして初めてのソロアルバム『Good Time Tonight』をリリース。
2014年よりアメリカ・ミネアポリス在住のギタリスト「Dakota Dave Hull」氏と一緒に、日本ツアーを行う。
2015年4月よりNHK Eテレ「いないいないばあ」の「ゆきちゃんのおままごと」コーナーの音楽を担当。
<ザビエル大村 気まぐれ通信> http://www.eonet.ne.jp/~xavier-ohmura/index.html