ニューハンプシャー州のティルトンへ

今日から土・日・月と、アメリカでは三連休が始まる。
こちらでは毎年5月の最終月曜日が「Memorial Day = 戦没者追悼記念日」の祝日になるそうだ。
お墓参りや教会での礼拝はもちろんだが…
この三連休の頃から夏シーズン到来と考えられ、各地のショッピングモールでバーゲンが開催。
またキャンピングカーや車にボートを牽引したりして、家族旅行に行くことも多くなるそうだ。

信二郎の買付け仕事も佳境に入る。
この日は道路渋滞が予想されるので、都心部のボストンやキャンプ場などの多いフリーポート方面を避け、ニューハンプシャー(New Hampshire)州のティルトン(Tilton)という街のショッピングモールに買い付けにいくことに。

滞在先のキッタリーからティルトンまでは少し高速に乗った後、下道のルート4号を西に向かい、州都コンコード(Concord)から再びハイウェイ93号に乗って北上。約2時間のドライブ。
こちらも多少渋滞が予想されるので朝6時に起きて準備。
朝の気温は7℃。さすがに北海道と同じくらいの緯度だけあって、朝晩は冷んやりするなぁ。
市井の人達の暮らし




ハイウェイを走るのはもちろん楽しいのだけど、下道を走るものめっちゃ楽しい~。
市井の人達の暮らしが垣間見られる。
どの家々も芝生をキレイに刈って手入れしてある。
カラフルなペンキを塗ってある住宅の壁は、どこもお洒落~。
見ているこちらもウキウキ楽しくなってくる。
飛び出し注意

車の助手席に座っているだけで、あれやこれや向こうから楽しみがやってきてくれる。

個性的なナンバープレート

ガソリンスタンドやショッピングモールの駐車場に入れば、他の車のナンバープレートを見物。

ナンバープレートも各州によってデザインが違い、その州の名物の標語やイラストが入っていたりして個性的。
また同じ州でもデザイン違いがあったり、アルファベットや数字が混在していたり…

ニューハンプシャー州のナンバープレート(写真:左上のプレートをご覧ください)には「Live Free or Die」と標語が書かれている。
「自由に生きるか、死ぬか?」。
死にたくなかったら安全運転せ~よ!ってことか??!
凄ぉ~~~。
で、めっちゃ気になったので調べてみたら…
アメリカ独立戦争の英雄ジョン・スターク将軍が1809年に言った「自由に生きるか、死ぬか」
という有名な言葉だそうです。
これがこの州の標語になっているとのことでした。
お目当てのバッグを半額でゲット!
メイン州キッタリーの定宿「北東旅館」こと「NORTHEASTER MOTEL」から車で数分走ったところにあるポーツマスもニューハンプシャー州なのだが、なんとこのニューハンプシャー州には消費税がない!と言うではないか。
そう言えばハイウェイの脇に州立の”公営酒屋”を何件も見かけた。
他の州から高速道路(無料)に乗って税金のかからないこの州に、お酒を買いに来る人も多いとのこと。
で、当然ティルトンのショッピングモールでの買い物も、無税!
嫁はんに頼まれていたバッグの良いのが見つかったので、税なし価格で無事購入。
(このあたりの買い物のコツも、この道24年の信二郎が的確な指示を出してくれるので心強い!
持つべき物は、その道のプロフェッショナルやな~~)
そのうえなんと、メモリアルディのバーゲンで半額やねんて、奥さん!!
ぎゃはぁ~!やった~!
大きな仕事を一つクリアした達成感に、天を仰いでひとり涙ぐむ私!
見上げた空には大きな星条旗をたなびかせて飛ぶ、セスナ機一台!
上空もまた、思いっきりアメリカ~ンなのであった。
晩酌タイム

ティルトンからの帰りはいつものポーツマスの巨大なスーパーマーケット、
通称「マーバス」に立ち寄って食品の買出し。


私はアメリカ~ンなデザインのバドワイザーで、シュパァ~~~~!!!
許せ、同級生!
夕食は本日の仕事の成果と三連休を祝い、
「マーバス」のお惣菜コーナーで買ってきたローストチキンで乾杯。
一本、約100円也!
こうして三連休初日の夜も、楽しくも静かにふけていくのであった。。。
が、


これもクセになりそう。
Life is good.
次回 ⇒ ザビエル大村のニューイングランド見聞録 ~再びレンサムからローレンス~ に続く
ザビエル大村 プロフィール

爆風スランプのドラマーファンキー末吉氏に見出され、2000年に「三井はんと大村はん」でキングレコードよりデビュー。
その後「三井ぱんと大村はん」と改名し、”涙と笑いの浪漫ショー”をコンセプトに全国のライブハウスで活動中。
ソロミュージシャンとしても2009年に日本のアコースティックギター界のレジェンド「中川イサト」氏プロデュースによるコンピレーションアルバム『Daybreak 2』に参加。現在も中川イサト氏と共に日本中のライブハウスで演奏活動を続けるかたわら、 全国各地で開催される「中川イサト・ギターセミナー」の准教授役としてセミナーをサポート。
個人でもギター教室を開催し、絶滅危惧的なラグタイム&ブルースギターなどの啓蒙・継承・普及に心血をそそいでいる。
53歳にして初めてのソロアルバム『Good Time Tonight』をリリース。
2014年よりアメリカ・ミネアポリス在住のギタリスト「Dakota Dave Hull」氏と一緒に、日本ツアーを行う。
2015年4月よりNHK Eテレ「いないいないばあ」の「ゆきちゃんのおままごと」コーナーの音楽を担当。
<ザビエル大村 気まぐれ通信> http://www.eonet.ne.jp/~xavier-ohmura/index.html