US-OPEN観戦とシアトル観光 – EMP Museum –

15年07月26日
Link-USA

EMP Museum エクスペリエンス・ミュージック・プロジェクト ミュージアム


2015年6月20日


EMP Museum エクスペリエンス・ミュージック・プロジェクト ミュージアムEMP Museum に着きました。
例のCity PASS で入場します。
 
EMP Museumは、マイクロソフト社の共同創業者ポール・アレン氏の投資により、建てられた体験型 音楽 博物館 です。現在は、音楽にこだわらず、スターウォーズを中心とするSFやアニメーション、ゲームに関する展示も多くあります。
 
今回は時間があまり取れないので、音楽に関する展示を駆け足で見てきました。

Guitar Sculpture


EMP Museum エクスペリエンス・ミュージック・プロジェクト ミュージアムEMP と言えばこのGuitar Sculpture ですね。
ギターだけでなく、バンジョーやウクレレ等の弦楽器、キーボードなどでできたオブジェです。

Wild Blue Angel: Hendrix Abroad, 1966-1970


EMP Museum エクスペリエンス・ミュージック・プロジェクト ミュージアムシアトル出身の偉大なるロックミュージシャンのジミ ヘンドリックスの展示スペースです。
ジミ ヘンドリックスは、エルビス プレスリーやチャック ベリーがけん引していたロックンロールが、ハードロックへと進化を遂げる際に、ギターやアンプ、エフェクターなどの機材や演奏方法において革命を起こした人物です。
詳しくはこちらのページをご覧ください。 ⇒ ジミ ヘンドリックス Jimi Hendrix

Hendrix Abroad

ジミ ヘンドリックスの衣装(写真:右)


Hendrix Abroad

ジミ ヘンドリックスのパスポート
ジミ ヘンドリックスは、アメリカでいろいろなミュージシャンのバックでギターを弾いていましたが、1966年9月にアニマルズのチャス・チャンドラーに見いだされて渡英します。1966年10月にイギリス国内で活動を開始して、メジャーデビュー。その後にアメリカでもブレイクします。15カ国以上500回を上回るライブを行いますが、1970年9月18日にロンドンで急死します。パスポートを見ると、短期間にいろいろな所を飛び回っているのが良く分かります。


Hendrix Abroad各地の公演ポスターや、航空券、荷札などが飾られてあります。

Hendrix Abroadジミ ヘンドリックスはワイルドで派手なパフォーマンスで有名ですが、エンジニアとして知的で繊細な感覚を持ち合わせ、録音技術でも革命的な事を行っています。

Guitar Gallery: The Quest for Volume


アコースティックギターからセミ・アコースティックギター(空洞のボディでギターの弦の音をピックアップで拾うタイプ)、ソリッド・ギター(いわゆるエレキギター)へと電化していく様子や、アコースティック構造のギターの音を電気的ではなく増幅するためにホーンを付けた変わり種ギター。ドブロやスティールギターなどのタイプのギターを展示しています。


Guitar Gallery

フェンダー(Fender)の テレキャスター(Telecaster)と ブロードキャスター(Broadcaster)です。(写真:左)
この テレキャスターが、ストラトキャスターという(Stratocaster)最強のロックギターへ進化します。(写真:右)


Guitar Gallery

ギブソン(Gibson)のレスポール(Les Paul)は、フェンダーのテレキャスターの成功に対抗して開発されたソリッドギター。ミュージシャンのレス・ポールと共同開発されたアーティスト・モデル。スタンダード、カスタム、スペシャル、ジュニア、デラックスなどのモデルが存在する。


Guitar Gallery

フェンダーはストラトキャスターとテレキャスターの2機種を主軸に展開しているが、ギブソンは、レスポール以外にフライングV(写真:左)、SG(写真:右)をはじめ、エクスプローラーやファイヤーバード等のシリーズも人気である。


Guitar Gallery

フェンダーのストラトキャスターとギブソンのレスポールといえば、このような展示があり、グッときました。
エリック クラプトンが愛用していたストラトキャスターと、今は亡きデュアン オールマンが愛用していたレスポールが隣り合わせで展示してあったのです。
自然とデレク・アンド・ザ・ドミノス(Derek and the Dominos)の「いとしのレイラ」(Layla)が脳内再生されます。


他にもビートルズが使用して人気になったリッケンバッカーや、ヘッドレスギターのスタインバーガー等も展示していました。


Guitar Gallery1978年にデビューしたヴァン ヘイレンのギタリストであるエドワード・ヴァン・ヘイレンがデビュー当時に使っていたオリジナルギター通称「フランケン ストラト」
ブギーボディ製のフェンダーライセンスのストラトキャスターの未塗装のボディを自分で塗装し、ギブソン社のES-335のPAFやセイモア・ダンカンのピックアップをマウントし、フロイド・ローズのトレモロ・ユニットを装着したギター。まさに伝説の怪物フランケンシュタインのようなギター。クレイマー社と契約を交わし、このギターを基にシグネチャーモデルを制作し、自身もツアーなどで使用していた。
エドワード・ヴァン・ヘイレンは、デビュー時にライトハンド奏法と言うギターテクニックで注目を浴びてスパーギタリストの一人となる。ライトハンド奏法は、左手のフィンガーリングに右手の指でのタッピングを加える事により、今までにない複雑なフレーズを奏でる事が可能になる奏法であるが、エドワード・ヴァン・ヘイレンのオリジナル・テクニックではない。しかし、エドワード・ヴァン・ヘイレンが評価されたのは、このライトハンド奏法を使ってのフレージングとそのスピード感である。エドワード・ヴァン・ヘイレンのこのプレイによって、ライトハンド奏法を取り入れるギタリストが多くなる。このライトハンド奏法は後に、単純にタッピングと呼ばれるようになる。
 
また、後輩が言っていたことであるが、1970年代のギタリストはすごいフレーズなどを弾いている時はしかめっ面が一般的で、場合によっては弾き終わるとドヤ顔を決めるのが定番であった。
しかし、エドワード・ヴァン・ヘイレンが衝撃的だったのは、ビデオで見てもどうやっているのか分かりにくい超絶テクニックを披露した後に、カメラを覗きこんで爽やかにニコニコと微笑むのである。
これもある意味、ロック界の革命的出来事の一つと言えると思います。

Nirvana: Taking Punk To The Masses


ニルヴァーナ

シアトルでロックと言えば、ニルヴァーナ(Nirvana)を外すことはできませんね。このEMP Museum には当然のごとくニルヴァーナの展示コーナーがあります。
この“涅槃”を意味するニルヴァーナというバンドの中心的人物が、ギター&ボーカルのカート・コバーンです。
シアトルのアンダーグラウンドで活動していたニルヴァーナは、1991年9月にゲフィン・レコードから『ネヴァーマインド』をリリースしてメジャー・デビュー。この『ネヴァーマインド』は全世界で3,000万枚も売れました。
パンクが衰退し、L.A.メタルなどの派手で煌びやかなロックが主流となる時代背景の中、パンクの激情を叩きつけるような演奏スタイルと、グランジ(薄汚い)というビジュアル系とは正反対の服装で、グランジロックという新たなロックシーンを切り開くこととなり、長年多くのバンドに影響を与えます。


ニルヴァーナ

『ネヴァーマインド』のヒットは皮肉なことにカート コバーンを追いつめてしまいます。
それまで商業的成功を収めていたL.A.メタルのバンドなどを否定していたにも関わらず、自分も成功者として祭り上げられたのです。
ファッションとしてパンクを装うエセパンクではなく、素の自己表現として着の身着のままでパンクを演奏していただけなのに、グランジロックの雄としてスター扱いされてしまいます。
そのギャップにカート コバーンは自己崩壊してしまいます。
そして、1994年4月5日、ショットガンで自殺して27clubに入会してしまいます。

27club
ロバート・ジョンソン(伝説のブルースマン)、ジミ ヘンドリックス(ロックの革命家)、ブライアン・ジョーンズ(ローリングストーンズの創始者)、ジム・モリソン(奇行で有名なドアーズのボーカル)、ジャニス・ジョプリン(女性ロッカーの第一人者)が27歳で死んでしまっている事から、27歳でなくなったミュージシャン達を27clubと言う。
2011年にエイミー・ワインハウスも27歳で死亡。


EMPのお土産コーナー


us_open-227

ロックのTシャツやグッズ、写真集などが販売されています。この大きなストラトキャスターには値札が付いていませんでした。


次回 ⇒ US-OPEN観戦とシアトル観光 – 12 – に続く


シアトルの観光スポット




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