水上飛行機のプレジャーフライト
Report:Yusuke Makino

旅の楽しみ方は色々あるけれど、古くから日本も含め、世界中の観光地にある遊覧飛行。
ヘリコプターや、セスナ機などに乗って上空から景色を楽しむオプショナルツアーだけど、もしもカリフォルニアに行って、サンフランシスコに何日かステイするチャンスがあったら、是非オススメしたいのが、水上飛行機のプレジャーフライトだ。
英語でWater Planeと呼ばれる水上飛行機。ランディングギア(車輪)の変わりに大きなフロートを持つ独特の形状で、飛行機本体部分は、ちょっと大きめのセスナ機、と言った感じ。
なぜこのWater Planeがサンフランシスコでオススメかというと、多くの入江を持つこの地域では、波の無い安定した水面が沢山あるので、水上飛行機でも安心して離水/着水ができるってこと。実は僕も水上飛行機は初めての体験だったけど、機体サイズの割には大きなプロペラを持っているここの機体は、ゆっくりとボートのように入江の中を移動し、離陸態勢に移る独特の動きが面白く、そこからフルスロットルで離水スピードまで加速するんだけど、ここが一番エンジンにトルクが必要で、水上飛行機らしい醍醐味を感じられる部分。

ゆっくりと水面を離れた飛行機は、トルクフルなエンジンのおかげで穏やかに高度を上げて行く。おそらく平均飛行高度は300~400mくらいといった感じ。
サンフランシスコは、複雑な海岸線や著名なアイランド、特徴的な建造物などで構成される自然と都会が融合した街だから、空からのビューはとても楽しい。パイロットの解説はもちろん英語だけど、しっかりと聞いていれば、亡きロビン・ウイリアムスなど、聞き覚えのある映画俳優の名前も出てくるので、おおよそはどんな説明をしてくれているのかは分かるはず。

ヨットハーバーを持つゴージャスなウオーターフロントの豪邸群を空から覗き、サンフランシスコの顔でもある、ゴールデンゲートブリッジやアルカトラズ・アイランドを空から楽しむ。

サンフランシスコ通の人で、何度も行った事のある、見慣れた赤い橋も、空からの目線でみるとまた面白い!

さらにサンフランシスコの街を眺めながらピアの上空を旋回すれば、ダウンタウンに続いて、AT&Tスタジアムなどがまさにジオラマ模型のように楽しめる。
いままで遊覧飛行なんて……と思っていた節もあるけど、サンフランシスコ+水上飛行機ツアーの組み合わせは、マジで楽しい。フライトコースもいろいろあるけど、約40分の空中散歩を終えたら、スムーズに着水。
サンフランシスコが初めての人も、ベテラン・トラベラーも、もしまだWater Planeを未体験だったら、旅の仕上げにこのツアーは是非ともオススメしたい!
大満足間違いない、サンフランシスコ空の旅、是非お試しを!
つづく
01. 魅力再発見、ノーザン・カリフォルニア Water Plane |
槙野 雄介 Yusuke Makino プロフィール
新卒で入った会社の9時-5時サラリーマン生活に退屈し、20代後半に人に誘われるがまま、雑誌編集の世界に。その後も、クルマ、バイク、ラジコンカーと機械油系マガジンの編集を続ける中、事業企画、イベント運営などに携わる事でメディア業の極意を知り、徐々に何でも屋的対応力が向上。遅ればせながら40歳を超え、自分と家族の未来のために、幼少期からの憧れだったアメリカ(もちろんカリフォルニア)に移住。気が付けば、メディア事業だけでなく、商品輸出入、オンラインビジネス、企業コンサル、日本ブランド・アメリカ支店、ツアーコーディネイト、建築設計事業など、さらに何でも屋としての守備範囲を拡大中。現在の目標の一つは、交通渋滞解消システムの構築。