ウィノナ 学生の街
レッドウイングからルート61(U.S. Route 61)をミシシッピリバー沿いにウィノナ(Winona)に向かって100kmほど走ります。
ここで”ルート61″に反応する方はボブ ディランのファンかブルースが好きな方ですね。
ボブ ディランの名盤『追憶のハイウェイ61』(1965年)のハイウェイ61とは、この道路の事です。
“ルート61″はニューオーリンズ、クラークスデイル、メンフィス、セントルイスなどのブルース所縁の地を走ってミネアポリスに至ることから別名「Blues Highway」と呼ばれています。
残念なことに、ルート61のレッドウイングからウィノナの区間に関しては、ブルースやボブ ディランに関するネタは特にありませんでした。

ウィノナは、蒸気船の船長オリン スミス(Orrin Smith)によって1851年に拓かれました。歴史的重要文化財に指定されている古い建物が多く残っています。
女優のウィノナ ライダー(Winona Ryder)は、ここウィノナの出身です。
ウィノナの人口は、レッドウイングの16,000人よりも10,000人程多いのですが、ウィノナにはウィノナ州立大学(Winona State University)、セント・メアリー大学ミネソタ校(Saint Mary’s University of Minnesota)の2つの総合大学とミネソタ州立サウスイーストテクニカル大学ウィノナ校(Minnesota State College – Southeast Technical)の単科大学があり、その学生人口が10,000人となります。
レッドウイングはシニア層が目立ちましたが、ウィノナは若い人を見かけます。
特にランチを頂いた Blooming Grounds Coffee House のお客さんは、大半が20代ぐらいの年齢層でした。
Blooming Grounds Coffee House


スープは野菜がたっぷりのぬるいスープ。一口すするとセロリや他の野草のような野菜の香りがし、ちょっと薬膳ぽい感じです。「これは美味い!」という味ではないのですが、妙に惹きつけられます。舌が求めるのではなく、体がこのスープを求める感じです。
ラップサンドイッチもあっさりとした味ですが、割と野菜が多くてシャキシャキとした食感が心地良かったです。
ヘルシーな感じで、女性客が多いお店でした。
ボートハウスを見に行く


ボートハウスとは、川に浮かぶ家です。そのボートハウスをボートに乗って見に行きました。
連れて行って下さった方の袖や帽子には「U.S. Fish & Wildlife Service」(アメリカ合衆国魚類野生生物局)のワッペンが縫われています。
「U.S. Fish & Wildlife Service」は、アメリカ合衆国内務省内にある、野生動物の保護管理を専門に行う組織なので、この方は政府の職員の方です。ミシシッピリバーは、川の全域を国が管理しています。
「U.S. Fish & Wildlife Service」は、内務省の管轄なので、本部はワシントンD.C.にあります。全州に9,000人以上のスタッフが駐在し、アメリカの自然環境の保全や野生動物の保護に努めています。ミネソタ州はブルーミントンを中心に13の支部があり、ウィノナにもオフィスがあります。

ウィノナのダウンタウンの真正面にナンバー・セブンティト島(Island Number Seventytwo)という島があり、その島にボートの停泊所があります。そこまで車で行ってボートに乗り込みました。

ボートはまず、ミシシッピリバーのウィノナ側、貨物船のバージや観光用の遊覧船が行き交うメインの流域に出て、島の東側でUターンするように進み、島の北側に回り込みました。

島の北側には、たくさんのボートハウスが浮いています。1と3の島に接岸しているボートハウスは50件以上あります。
春から秋にかけての期間だけ住んでいる人も居ますし、冬でもここに住んでいる人も居るそうです。冬は川の一部が凍ってしまうほど厳しい環境ですが、住めば都なんでしょうね。

島の3の川を挟んで北側に、樹木が生い茂った隠れ水路のようなところがあります。知らないと絶対に入って行きたくない雰囲気のところです。

その水路を奥まで入っていくと少し広い所があり、ここにもボートハウスがずらりと並んでいます。写真は一部で実際には30件以上並んでいます。
1,2,3の全て陸地側には道があり、車で入っていく事ができるようになっています。
1,3はミネソタ州、2の場所はウィスコンシン州になります。
この一帯はミネソタ州とウィスコンシン州の両州政府で、両岸と川中にある島の環境保護に対するレギュレーションを共有しているそうです。
Minnesota Marine Art Museum

Minnesota Marine Art Museum という名の美術館を訪問しました。直訳するとミネソタ海洋美術館です。

名前の通り海もしくは川や池に関する絵ばかりを展示しています。


イカにこだわったアーティストで、イラストやオブジェなどが展示されていました。

かなり大きなオブジェです。大きさで言えばダイオウイカぐらいの大きさでした。
Garvin Heights City Park

Garvin Heights City Park は、高さ575フィート(175m)の崖っぷちからウィノナの街を見下ろすことができる絶景ポイントです。1992年に Herbert C. Garvin という著名なウィノナ市民がこの公園を開発して寄付したそうです。
1951年に蒸気船の船長オリン スミス(Orrin Smith)がこの地にやってきた時、スー族の酋長 WAPASHA が治める部落があったので、Wabasha’s Prairie と呼んでいたとこの公園の説明にありました。(記載が、WAPASHA と Wabasha’s になっているのはミスタイプでなく、その説明に忠実に転載しています)
しばらくたって、この町の名前をスー族の言葉で“長女”を意味する”Wenonah”からとって”Winona”と呼ぶようになったそうです。
19世紀の頃、ウィノナは木材生産と小麦を送り出す中継所として栄えていたそうです。

手前に見えているのはミシシッピリバーではなくウィノナ湖です。湖の向こう側に渡った所、道路の右側の薄茶色の大きな建物がウィノナ州立大学(Winona State University )です。大学の向こう側にあるのがウィノナのダウンタウンで、その向こう側に流れているのがミシシッピリバーです。
麓から登ってくるフットパスが整備されています。フットパスの横のブッシュの中に野生のヤギが数頭いました。
もう少し滞在時間が有れば、ダウンタウンの古い建物を見て回りたかったです。
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ウィノナの場所と行き方
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