昨年(2017年)12月、カリフォルニア州は州史上3番目の大規模火災に見舞われました。
猛威を振るう山火事「トーマス」の焼失面積は1,000平方キロ超え、私が6月に訪れたサンタ・バーバラやベンチュラ、オーハイにも被害が及びました。
あの豊かで美しい緑の山々が灰と化し、今なお黒い焼野原が広がるほどの甚大な被害であったことを思うと、心が痛みます。
被害に遭われた方々へ心からお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復興と再生を祈ります。
夢のカリフォルニア・ドライブ

誰もが夢を持つように、子どもの頃の私もたわいない夢を持っていました。「私が70歳のおばあちゃんになったら、真赤なピンヒールを履いて真赤なジャガーに乗って、カリフォルニアの青い空の下を走るの♪」。歳月は瞬く間に流れ、幼い少女だった私も還暦を迎える歳になってしまいました。夢に見た70歳まであと10年。でも、それまで待ってなんかいられない。やりたいことは今やらなくちゃ!そんなわけで、気の置けない女友達を道連れに、ふたりでカリフォルニアへ向かいました。
レンタカーはホテルで借りるのがベスト

初日の宿泊先 マリナ・デルレイ・マリオット
成田を飛び立ったNH60便は、定刻通りにLAXに到着しました。青い空と青い海、眩しい太陽と乾いた空気、そして少し冷たい風。“カリフォルニアに来た”と実感できる瞬間です。
今日の宿泊先「マリナ・デルレイ・マリオット」を選んだ理由は、ホスピタリティーはもとより、ホテル内にHertzレンタカーの営業所があるという利便性からです。日本で事前にweb予約をしておくと、出発当日に受付で簡単な手続きを踏むだけでOK。半月分の大荷物があるので、チェックアウトの後にその場ですぐに借りられるのは魅力です。
私達が借りる車種はSUV。真赤なジャガーではありませんが、車高が高いので渋滞時のイライラが軽減されることと、100L超えのスーツケース2個が収まることを条件に選びました。今回の行程は、マリナ・デル・レイからPCHを北上してマリブ経由でオーハイへ入り、更にサンタ・バーバラまで北上。ここから南下して内陸部のテメキュラへ入り、更に南下してサンディエゴへ。そして再び海際を北上する…という、南カリフォルニアをざっくり一周する走行距離約500マイル(約800㎞)の旅です。
レンタカーの魅力は、何といっても“時間を気にせず・気の向くままに・寄り道ができる”という、まさに自分流の旅を楽しめることですが、実は私、海外でレンタカーを借りるのはこれが2度目で、メインランドは初走行。同行の友達もレンタカー&海外ドライブは初体験なのです。緊張しないと言えば嘘になりますが、緊張よりも走りたい気持ちが勝っています。だからその分しっかりルールとルートを再確認。準備は万端です。夜が明けたら念願の旅が始まります。

ホテルの前にはマリーナ・ビーチ (マザーズ・ビーチ)。有名なベニスビーチも徒歩で13分。

マリナ・デル・レイを出て海岸沿いを走ればパシフィック・コースト・ハイウェイへ
⇒ 02. パシフィック コースト ハイウェイ を走る! に続く
大安佐智 プロフィール

雑誌・web等に国内外の旅情を紹介するほか、舞台・映画などの脚本を手掛ける。
果て無く広がる青い空を見上げる。ただそれだけで、魔法に掛ったみたいに身体の奥底から元気が湧いてくる。その青空の中を、太陽の光を浴びてキラキラと輝きながら飛んでいく飛行機の姿があればもっといい。「そんな所で何してるの?早くおいでよ」。飛行機が私に語り掛けてくる。そして、私でも何か出来る!という勇気を与えてくれる。これが子供の頃から変わらない、私の元気の源。
マリナ・デルレイ・マリオットの場所と行き方
Marina del Rey Marriott 4100 Admiralty Way, Marina Del Rey, CA
ロサンゼルス国際空港から車で行く場合の一例
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