念願の地、ジョシュアツリーへ

サンディエゴからルート15号線を北上
実は今回、サンディエゴでの予定は全く決めていませんでした。足の向くまま気の向くままに動こうと思っていたのですが、現地在住の友人がジョシュアツリーへ誘ってくれたので2つ返事でOKしました。ここは私の“死ぬまでに絶対に行きたい場所ベスト10”に入っている場所なのです。サンディエゴからはテメキュラ方面へ引き返す形で、15号線、215号線経由で60号線に入り、10号線、62号線を通って約165マイル(約264㎞)、約2時間半の道程です。
Palm Springs Wind Farm

風車群れが延々と続く60号線

道中で目を引くのが、60号線に現れる「Palm Springs Wind Farm」と呼ばれる風車群です。10,000機を優に超す風車が林立するその様は圧巻です。

60号線から10号線へ 東へ向かう

風車群を通り越し、62号線に入った辺りから所々に異形の木が姿を現し始めます。東京都の約1.5倍、約3,240平方㎞の広さを持つ「ジョシュアツリー国立公園」が近づいてきました。
ジョシュアツリー国立公園に到着

ジョシュアツリー国立公園への入り口は3箇所あり、4つのビジターセンターを備えています。ここ「ジョシュアツリー ビジターセンター」はジョシュアツリー国立公園の北西部に位置し、West Entrance Station の手前にあります。


思わず、こんなシール、買ってしまいました(笑)
※水や飲料はジョシュアツリー国立公園の中では販売していません。
ジョシュアツリー国立公園の中を走る

曲がりくねった不思議な形をしたジョシュアツリーと、その背景にどっしり腰を据える不思議な形をした巨岩の数々。まるでSF映画のように別の天体にでも来たような、何とも不思議な光景が見渡す限り広がっています。

1億年前に冷え固まったマグマが地下水の浸食によってできた奇岩。ここはクライマーの聖地としても知られている。

太陽がギラギラ照りつける中、15分程のショートコースを歩いてみました。気温は40度近くありますが、私は感動のあまりに暑さを忘れていたようです。水分補給はしていましたが、今思えば少し涼しめの風に救われていたようです。

ジョシュアツリーは、木ではなくユッカ属の多肉植物で、その寿命は約150年。異常気象で干ばつが続き、気温が3度上昇した場合を想定すると若い木は育たず、今世紀末には90%が姿を消してしまうことになるそうです。次にここに訪れる機会があったとしても、今日見た様を見ることはないのかもしれません。
「この時期(6月)にジョシュアツリーに行くって、本気なの?自殺行為よ!止めなさい」と言って私を制した別の友人よ、あなたの心配には心から感謝します。でも、私はどうしてもここに来たかったのです。そして、今、私はこの大自然を全身全霊で楽しんでいます。
⇒ 09. サンクレメンテ サーファーの聖地へ走る に続く
大安佐智 プロフィール

雑誌・web等に国内外の旅情を紹介するほか、舞台・映画などの脚本を手掛ける。
果て無く広がる青い空を見上げる。ただそれだけで、魔法に掛ったみたいに身体の奥底から元気が湧いてくる。その青空の中を、太陽の光を浴びてキラキラと輝きながら飛んでいく飛行機の姿があればもっといい。「そんな所で何してるの?早くおいでよ」。飛行機が私に語り掛けてくる。そして、私でも何か出来る!という勇気を与えてくれる。これが子供の頃から変わらない、私の元気の源。
ジョシュアツリー ビジターセンターの場所と行き方
Joshua Tree Visitor Center 6554 Park Blvd, Joshua Tree, CA
サンディエゴのダウンタウンから車(レンタカー)で行く場合の一例
⇒ 大きな地図で見る