デンバーのLoDo

18年06月07日
Link-USA

LoDo ローアーダウンタウン歴史地区


デンバーのLoDo

デンバーダウンタウンには LoDo というエリアがあります。LoDoは The Lower Downtown Historic District の略称でいわゆる歴史地区です。1858年にデンバーが創立した後にデンバーの街が栄えだした時代に建てられた多くの赤レンガの建物が残されている、デンバーで最も古い町(エリア)なのです。
LoDo は、ユニオンステーションを中心に、数代続くお店が残っているだけでなく、新しくお洒落なレストラン、カフェ、バーなど新旧のものが混在して賑わっています。特に最近はルーフトップ・バーがデンバーのナイトライフで人気のスタイルの一つです。
今回はナイトライフの部分は抜きにして、ユニオンステーションと老舗のお店を紹介します。


ユニオンステーション Union Station


ユニオンステーション Union Station
ユニオンステーション Union Stationデンバー LoDo の中心にあたるユニオンステーションはデンバーのバス・鉄道の中心ターミナル。なかでもデンバー国際空港とつながっているRTDはデンバーを訪れる多くの観光客が利用しています。ダウンタウンのホテルへは、ユニオンステーションから出ているフリーメトロやフリーモールライドの乗って行くことができます。また、このユニオンステーションには、シカゴサンフランシスコを結ぶアムトラックのカリフォルニア・ゼファー号California Zephyr)が停車します。ユニオンステーションは終点駅の構造となっているので、アムトラックの駅というのも不思議な感じがしますが、ユニオンステーションでスイッチバック(先頭が入れ替わる)するからだそうです。

ユニオンステーション Union Station最初のユニオンステーションは1881年に建てられましたが、1894年に焼失してしまったそうです。現在の駅舎は焼失後に建て直された一部分を残して1914年に中央部分を建て替えたものだそうです。そしてこの現在のユニオンステーションは1974年に国家歴史登録財に登録されました。駅内にはクロフォード・ホテルCrawford Hotel)があります。また、駅中央部の待合室は吹き抜けの解放感ある空間となっており、駅特有の木製ベンチではなく座り心地の良いソファや椅子が置かれていて、まるでホテルのロビーのようで驚いた。お土産物屋、コーヒーショップやアイスクリームショップ、バーなどがあり、快適に電車を待つことができるようになっていました。

タタード・カバー・ブックストア Tattered Cover Book Store


タタード・カバー・ブックストア Tattered Cover Book Store
タタード・カバー・ブックストア Tattered Cover Book Storeタタード・カバー・ブックストアは、大手のブックストア―ではなく独立系の大型ブックストアです。カフェがあり快適なソファと椅子を置いた快適で居心地の良い空間を備えています。実際に店内を歩いてみるとどことなく温かみを感じます。
最初のタタード・カバー・ブックストアは、1971年にセカンドアベニューのチェリー クリーク ノースにオープン。この LoDo の歴史的なビルでの店舗「In Historic LoDo」は、1994年10月にオープンしました。現在全部で4店舗あるそうです。

タタード・カバー・ブックストア Tattered Cover Book Store

落ち着いた店内の本棚に書籍が並んでいて、グッズや絵ハガキなども販売しています。タタード・カバー・ブックストアは有名な観光スポットになっていて、観光客が店内に設置されたアメリカのマップ上に自分の住んでいる場所にピンを立てています。


タタード・カバー・ブックストア Tattered Cover Book Store

絵本を購入すると「プレゼンですか?」と聞くので「孫へのお土産」と答えると「ラッピングしますよ」と言ってレジとは違うカウンターへ連れていかれました。ラッピング紙の見本を数種類見せてくれてデザインを選ぶように言われました。リボンも数色そろえてあり選ぶことができます。彼女はとても愛想よく、丁寧にラッピングしてくれました。


タタード・カバー・ブックストア


ロックマウント ランチ ウェア Rockmount Ranch Wear


ロックマウント ランチ ウェア Rockmount Ranch Wear
ロックマウント ランチ ウェア Rockmount Ranch Wearロックマウント ランチ ウェアは、1946年設立のウェスタンシャツのメーカーで、カウボーイだった創業者のジャックAウェイルがスナップボタンを使ったウェスタンシャツを世界で初めて考案しました。このスナップボタンは服が何かに引っ掛かった時にボタンが引きちぎれない事で牧場や農場で働くカウボーイ達に絶大な人気を得ました。
最初は実用的な作業服として開発したものでしたが、カウボーイの要望でロデオ用に美しい刺繍を施したファッショナブルなデザインのものも作るようになりました。
そのお洒落なウェスタンシャツは、映画俳優やミュージシャンにも注目され愛用されるようになりました。

ロックマウント ランチ ウェア Rockmount Ranch Wear

実は映画俳優やミュージシャンに愛用されているという説明を聞く前に店内の柱に一枚の写真が貼ってあることに気付きました。「あれ?ロバート プラント?」と思って店内を見回すと近くにポールマッカートニーの写真とシャツ、CREAMのコンサートパンフとシャツが入ったケースを見つけました。別の一角には、ジェームス テイラー、ジョンレノン、ジェリーリールイス、ニール ヤングなどのブロマイド写真が展示されていました。


ロックマウント ランチ ウェア Rockmount Ranch Wear

余談ですが、CREAMのケースの中にあるシャツにエリック クラプトンのサインが入っていて2005となっています。チケットにはMayという文字が読み取れるので、ニューヨークのMSGでのコンサートではなく、イギリスのロイヤル・アルバート・ホールでの再結成コンサートに行ったのでしょうね。VIPと印刷されたバッジはもしかしてバックステージパスなのでしょうか?


ロックマウント ランチ ウェア Rockmount Ranch Wear

三代目スティーブ ウェイルさん(写真:左)が僕に「何処から来た?」と聞くので「Osaka Japan」と答えるとすかさず「ファニーカンパニーを知っている」と言ってきました。僕が「まさか」という表情をすると何か考えこみ、ボソっと「Kuwana」と言うので「Masahiro?」と聞くと「Yes! He is my friend」と言うではありませんか。ここでおおよその事を理解できました。
ファニーカンパニーとは桑名正博さんが組んでいたバンド名です。僕は桑名さんの妹さんの桑名晴子さんと親交があり、ちょっとした出来事で桑名正博さんの友達が「ファニーカンパニーという名前を使わせて」といってアパレルメーカーの名前に使っているという話を聞いたことがありました。かなりマニアックな話なので、まさかデンバーで出てくるなんて驚きました。
僕が桑名さんが亡くなったことを伝えると彼は理解できないという顔をするので説明しようとしましたが、彼が別のお客さんに呼ばれたので、桑名さんが亡くなったことの話やファニーカンパニーの事を確認する事ができませんでした。
日本に帰ってきて検索すると「株式会社ファニー(FUNNY CO.,ltd.)」という会社が大阪府東大阪市にあって、ロックマウント ランチ ウェア のウェスタンシャツを輸入販売していることが分かり、スティーブさんが言っていたファニーカンパニーはこの会社の事だと確信しました。


ロックマウント ランチ ウェア 公式サイト


  6. レッドロック野外劇場 Red Rocks Amphitheatreに続く


主催:US Travel Association, Japan office
協力:Visit USA Committee Japan, Brand USA
協賛:コロラド観光局、ハーツ・レンタカー、アラモ・レンタカー
Snowmass Tourism, Glenwood Springs Chamber Resort Association




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