ドク ホリデイ グレイブ トレイル　Doc Holliday’s Grave Trail

ドライブ2日目の朝食後にグレンウッド・スプリングスにあるドク ホリデイ グレイブ トレイル（Doc Holliday’s Grave Trail）へ行きました。全長7マイル（11.5km）のループコースですが、全コースを歩くのではなくドク ホリデイの墓まで行ってトレイルヘッドへ折り返しました。
スタート地点のトレイルヘッドは閑静な住宅街にあり、少し急な林間の坂を登れば見晴らしの良いトレイルを歩くことになります。山の中腹ぐらいにいくつものお墓があり、その墓の間を抜けて行くとドク ホリデイの墓がありました。

ドク ホリデイの本名はジョン ヘンリー ホリデイ（John Henry Holliday）と言います。彼は1851年9月14日にジョージア州グリフィン市で産まれ、21歳の時に歯科医師の資格を取得し歯科医院を開業していましたが、肺結核にかかって余命数ヶ月を宣告されました。彼は空気の乾燥したテキサス州ダラスに移住し、収入の確保のためにギャンブルに手を出すようになりました。流れ者のギャンブラーにはトラブルがつきもので、揉めるたびに人を撃ち殺しては別の町へ流れて行くという生活を繰り返していました。いわゆる荒くれ者、無法者です。彼は歯科医師（ドクター）の資格を持っていたことからドク ホリデイと呼ばれるようになりました。ドクは拳銃の早打ちが得意な伝説のガンマンになったのです。

OK牧場の決闘とその後

映画で西部劇の代表作に『荒野の決闘』（1946年）や『OK牧場の決斗』（1957年）という映画がありますが、これらの映画は1881年10月26日にアリゾナ州トゥームストーンのOK牧場で実際にあった銃撃戦がベースになっています。
ワイアット アープを中心とする市保安官と、カウボーイのクラントン一家の対立が激化して銃撃戦となったいきさつは、映画の中では様々なエピソードを挿入していますが、史実では銃所持するカウボーイズの武装解除の為の銃撃戦とされています。その事件当時にこの町に居合わせたドク ホリデイは保安官側に加担しました。
決闘後に保安官組のメンバーは全員殺人罪で起訴されましたが無罪となり、その判決が気に食わないクラントン一家は保安官組を闇討ちし、その後に報復にあいます。
ワイアットとドクはカリフォルニア州 ロサンゼルスへと移りましたが恩赦を受けれず貧困に陥りました。ワイアットは、ハリウッドで西部劇の決闘の演技指導する仕事に就くことができ、その際にOK牧場の決闘の粗筋を売り込んだと言われています。
その後、ドク ホリデイはデンバー、グレンウッド・スプリングスと移り住み、グレンウッド・スプリングスで酒浸りの日々を送り、1887年11月8日に肺結核で亡くなりました。余命数ヶ月と言われていましたが、それから15年程生きていた事になります。

ドク ホリデイ 居酒屋　Doc Holliday Tavern

グレンウッド・スプリングスのダウンタウンに、ドク ホリデイが生きていた時代を連想させるウエスタン風の居酒屋があります。ドクに関連するものが飾ってあり、ちょっとしたドク博物館になっています。
近くのすぐ下からから写真を撮っているので分かりにくいかも知れませんが、看板には拳銃があしらわれています。

店内には西部劇の時代をイメージするアンティックな感じのバーカウンターがあります。

お店の奥にはビリヤード台があり、良い感じです。夜にお店に行ってみるとビリヤード台は埋まっていて、店の中も賑わっていました。西部劇が好きな方はグレンウッド・スプリングスに行ったら覗いてみてください。

⇒　10. グレンウッド洞窟冒険パークに続く

主催：US Travel Association, Japan office
協力：Visit USA Committee Japan, Brand USA
協賛：コロラド観光局、ハーツ・レンタカー、アラモ・レンタカー
Snowmass Tourism, Glenwood Springs Chamber Resort Association

ドク・ホリデイ グレイブ トレイルの場所と行き方

Doc Holliday’s Grave Trailhead　Bennett Ave & 12th St Ditch, Glenwood Springs, CO
デンバーのダウンタウンから車（レンタカー）で行く場合の一例。

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