ビールストリートを散歩

ギブソンギター メンフィス工場の前の道をビールストリートへ戻ると、ちょうどラム・ブギー・カフェ(Rum Boogie Cafe)がある交差点でした。ラム・ブギー・カフェは、B.B.キング ブルース クラブと並ぶ人気のライブ・バーです。 ビールストリートは夜に来ようと思っていたのと、6時にホテルのロビーでニュージャージからやってくるNacoさんと待ち合わせをしているので、お店には入らず、ビールストリートの様子をサラリと見て歩く事にしました。


明るいうちに
W.C.ハンディ ハウス博物館に行こうと思って東に向かうとMuseum と書かれた看板が見えたので何かなと思い覗きこんでみました。「Withers Collection Museum & Gallery」という私設の博物館&ギャラリーで、メンフィスの歴史的な出来事や、有名人の写真を展示しています。時間が無かったので外観の写真だけ撮って、
W.C.ハンディ ハウス博物館に行って戻ってくると、表でTVの撮影が行われていました。コメントを取っている様子なので、ドキュメンタリーか旅番組、もしくは何かのプロモーション用ビデオの撮影かも知れません。自分の撮影が終わった男性(一番左の)が、通りの反対側からカメラを向けている僕に気付いてサムアップしてくれたのでサムアップを返しましたが、有名な人なのか定かではありません。
W.C.ハンディ ハウス博物館

W.C.ハンディ ハウス博物館は“ブールスの父”と呼ばれる
W.C.ハンディーが住んでいた小さな家に楽器や楽譜、写真などを展示した小さな博物館です。この博物館に展示されている楽譜が重要で、
W.C.ハンディーが“ブールスの父”と呼ばれる所以なのです。ブルースが家や通り、もしくはジューク・ジョイントと呼ばれる酒場で演奏されていた頃に、駅でひとりの男がナイフの背でスライドギターを弾きながら歌うのを
W.C.ハンディーが聞いて採譜したのです。ブルースが譜面になったのはそれが最初だと言われています。
以降の
W.C.ハンディに関する詳細はこちらのページをご覧ください。
⇒ W.C.ハンディ ハウス博物館
この
W.C.ハンディの像は
W.C.ハンディ ハウス博物館の西側150mにあるハンディー・パーク(Handy Park)というステージがある公園の入り口に立っています。
ビールストリートはライブの試聴ができる

ビールストリートには、このようにパティオ(中庭)にステージがあり演奏が外まで聞こえる所があります。パティオに限らず多くのお店でも通りに面した窓や扉が開いていて中で演奏しているサウンドがダダ漏れです。ちょっと気になれば表で立ち止まってしばらく聞き、じっくりと聞きたければ中に入って飲み物を買ってテーブルに座ります。演奏が良ければ、ミュージシャンにチップを払うというのが暗黙のルールです。中に入らなければ、飲み物も買わずチップを払う必要も無いと思うかもしれませんが、それは難しいです。何故なら、パティオの表やお店の前で聞いていると、周りの他の音楽も横や後ろから聞こえてくるので、気になる音楽に集中しにくいのです。中に入れば、そこそこの音量なので外の音は聞こえなくなります。すごいシステムですね。
また、
ビールストリートのバリケードの中であれば、通りでの飲酒もOKです。このパティオのカウンターはパティオ内にも外側にも向いているのは飲み物を外の人にも売るためです。通りで飲むのはOKですが、大抵のパティオやお店は、他店で買った飲み物や食べ物を持ち込むことを禁止しています。このパティオにも「No Outside Food or Drink Allowed」と注意書きが貼ってあります。
お昼過ぎから夕方に演奏しているバンド(ユニット)の場合、大抵は1ステージ30分ぐらいで長くても1時間以内です。
ビールストリートを端から端まで試聴しながらゆっくりと歩いて戻ってくると、先ほどとは違うバンドが演奏している場合もあるので、じっくりとお気に入りを見つけながら歩くのも楽しみ方の一つです。
ビール等のアルコール類を飲むにはID(パスポートでも可)が必要です。孫が3人いるおじいちゃんの僕でも例外ではありませんでした。必ず忘れずに持って行きましょう。
次回 ⇒ 9. マディソン ホテル Madison Hotel に続く

ビールストリートの場所と地図
ビールストリートのW.C.ハンディ ハウス博物館からB.B.キング ブルース クラブ まで。
⇒ 大きな地図で見る

⇒ メンフィス 観光ポイントの一覧