州の成立過程
かつて、この地にはさまざまな先住民が暮らしていました。
16世紀に入るとスペイン人探検家がオレゴンコーストを発見し、これ以降さまざまな国から開拓民が訪れることになりました。
本格的な開拓は19世紀前半に進められましたが、開拓に関しては「オレゴントレイル」抜きに語ることはできません。
当時のアメリカは不景気に見舞われ、多くの人々が苦しい生活を強いられていました。
そんな中、ここにいるよりは…と新天地を求めて西を目指す人々がいました。
そんな彼らが辿った道が「オレゴントレイル」です。
この道は現ミズーリ州から続く、3200kmという険しい道のりでした。
半年にも及ぶ長い旅の途中、事故や伝染病などで命を落とす人も多く、まさに旅は命懸けだったそうです。
当時この地はオレゴン・カントリーと呼ばれるロッキー山脈の西から太平洋までの大きな土地で、イギリスとアメリカに共同で占有されていました。
両国はその境界線でもめることになりますが、1846年のオレゴン条約により北アメリカにおけるアメリカとイギリスの境界は「北緯49度線に平行」と定められ、後にこの線がアメリカとカナダの国境となりました。
これにより、イギリスとの共有地だったこの地はアメリカに併合されることになりました。
1848年オレゴン準州が発足し、1859年2月14日、33番目の州として合衆国に加盟しました。