州の成立過程
オランダ東インド会社に雇われ、大西洋横断航海に出たイギリスの探検家、ヘンリー・ハドソンは1609年にニューヨーク湾に到着します。
オランダはこの地に先住していたモヒカン族やワッピンガー族などと交易を始め、この地域の所有権を主張するようになり、結果この地に「ニューネーデルランド」という入植の基盤が誕生することとなるのです。
現在のマンハッタンと呼ばれるエリアは、先住民族からわずかな品物(3,000円程度?)と引き換えに手に入れたものだったようです。この無茶なやり口は土地を所有する、という概念に乏しい先住民族につけこんで行ったものだったそうで…
マンハッタンを手に入れたオランダは、この土地の最南端に「ニューアムステルダム」という名をつけ、この島に生活の基盤となる道や建物を建設していくようになります。
その後、オランダは同時期にこの地への入植を進めていたイギリスとの間に戦いが起こり敗北、ニューアムステルダムは奪われ、時のヨーク公の植民地となったことに由来して、この地は「ニューヨーク」と名付けられることになります。
独立戦争において、この地はイギリス軍と大陸軍の激しい戦闘の地でした。
結果、大陸軍はイギリスに敗れ、ニューヨークはイギリスの手に陥落します。
アメリカはフランスに援護を依頼、フランスはかつての戦いで敗れたイギリスに対する報復もあり、アメリカと連合軍を結成、イギリス軍を破り、ニューヨークを取り戻すことになるのです。
そして1788年7月26日、アメリカ合衆国憲法を批准、11番目の州として制定されることになりました。