州の成立過程

ユテ族などの先住民が暮らすこの地に、最初のヨーロッパ人がやってきたのは18世紀初めといわれています。
訪れたのはスペイン人だったと言われ、その後はヌエバ・エスパーニャの一部として、スペインに支配されます。
1821年メキシコがスペインから独立し、今度はメキシコの支配下に置かれますが、1848年に米墨戦争の決着により、アメリカの領土となりました。
この頃、ブリガムヤングに率いられたモルモン教徒一団がソルトレイクに到達し、開拓を始めました。
彼らはイリノイ州に暮らしていましたが、宗教的な迫害が酷くなったのをきっかけに新天地を目指し、西へ向かってやってきたのでした。
その後彼らによって、現代まで続くソルトレイクを中心にしたモルモン教の宗教的社会が形成されることになります。
続々と入植者は数を増し、独特の宗教観も相まって、信者と非信者の間に軋轢を生むようになりました。
これを深刻に考えた合衆国は、1950年この地をユタ準州として国側が管理しようと試みます。
そして、1896年1月4日、アメリカ45番目の州として制定されることになりました。