シアトルからノースカスケード・ループへ。大自然と個性的な街を巡るドライブ。
「カスケード・ループ」はノースカスケード国立公園と、その周辺の自然保護区を抜けてカスケード山脈を走るルートで、標高差も1,700mある変化に富むドライブ・コースとして人気です。
大自然は勿論のこと、開拓時代の雰囲気の街やドイツ村、穏やかな湖畔の町など、個性的な町も楽しめます。海岸地帯から丘陵地帯、険しい山越の道など変化に溢れた魅力的なドライブルートです。
(資料提供:ノースウエスト航空/ワールドトラベラー誌)
1日目:シアトル⇒スカイコミッシュ⇒レベンワース
シアトル市街から高速5号線を北上し、エベレットで2号線に降りて東へ。丘陵地帯に入り草原や針葉樹林の中を走ると、素朴な村スカイコミッシュに到着します。ここまで2時間程度。この村で休憩&早目の昼食が良いでしょう。
村を出発しデセプション滝を過ぎた辺りから道はグングン登り始めます。前半の最大の難所スティーブン峠です。急カーブの連続で樹木が少なくなり景色も荒涼としてきます。そしてスティーブン峠に到着。標高の表示には4,061mとあり富士山よりも高い地点に居るのです。峠を越えるとひたすら下りの道で、徐々に針葉樹林も増えてきて標高2,000mころになると牧草地や小川の流れる牧歌的な風景が現れます。
2時間ほどの峠越えが終わるころにネーソンクリーク・レストエリアがあります。観光客にはコーヒーやクッキーが振舞われ、峠越えの疲れを癒してくれます。レストエリアを出るとまもなくレベンワースに到着。宿にチェックインした後は、南ドイツのバイエルン地方の雰囲気に作られた街並みを散策し、ドイツ風のビールや食事を楽しみましょう。
2日目:レベンワース⇒ウェナッチー⇒シュラン湖⇒ウインスロップ
レベンワースから30分ほど下ると二つの川が合流しているウェナッチの街につきます。広々とした平野が広がる農業地帯でリンゴの生産は全米一です。この街で97号線に入り北へ。コロンビア川の西側を走り、峠を越えると眼下にエメラルド色のシュラン湖が現れます。湖畔の町シュランは素朴さを残しながらもお洒落な街です。昼食を兼ねて街や湖畔の散策がお勧めです。湖上クルーズも楽しめます。
この街から更に北へ走り、パテロスで153号線に左折して、牧草地の広がる中、川沿いの田舎道を走ります。道はそのまま20号線に変り、西部劇のセットに迷い込んだような街並みのウインスロップに到着。シュランから2時間程度のドライブです。
3日目:ウインスロップ⇒ノースカスケード国立公園⇒シアトル
ウインスロップから20号線を北西に向かい、いよいよノースカスケード国立公園に入ります。針葉樹の中を走り道はどんどん登ってゆきます。後半の難所ワシントン峠までカーブの続く登り坂ですので、のんびり走りましょう。峠の前後には展望ポイントが多くあります。湖面が独特の青色を見せるディアブロ湖は必見です。湖を過ぎるとひたすら下ります。林や草原の緑豊かな丘陵地帯を走りぬけ、峠から2時間ほどで高速5号線に到達します。この高速でシアトル方面に乗り1時間半ほど南下してシアトルに戻ります。