ボブディランゆかりの街 ヒビンズ
アメリカを代表するミュージシャン『ボブ・ディラン』は、ミネソタ州の『ダルース』という町で生まれました。が、幼年期から少年期にかけては、『ヒビング』という町で育っています。
エルビス・プレスリーに憧れ、ロックバンドを組んだりしながら、ボブ・ディランは『その道』をきわめていきます。が、そのルーツはここにあります。
The Zimmy’s Bar & Restaurant
531 East Howard St Hibbing, Minnesota 55746
ボブ・ディランは、奨学金を得てミネソタ大学に入学します。が、半年後には授業に出席しなくなったそうです。ミネアポリスでフォーク・シンガーとして活動し始め、そしてニューヨークへ出て行きます。アメリカン・ドリームなお話です。
お店には、若き日のボブ・ディランの写真や使っていた楽器がたくさん飾ってあります。この写真は、ボブ・ディランがまだ『 Robert Allen Zimmerman 』だったころのものです。
ヒビング( Hibbing )は、鉄鉱石の産出で栄えた町です。鉄鉱石を露天掘りする『メサビ鉄山』は現在も稼動していますが、かつてほどの勢いはありません。ちなみに、ヒビングが鉱山の町としてスタートしたのは1893年のことでした。
この町が、かつてどんなに栄えていたのかを証明するものが、ここヒビングにあります。アメリカ合衆国最大規模のバス会社『グレイ・ハウンド・バス』のミュージアムがあるのです。残念ながら、本社はテキサス州ダラスへ移ってしまいましたが、あの会社はヒビングからスタートしたのです。
当時の賑わいはありませんが、その時代に作られた立派なものたちは今もヒビングで活躍しています。これはヒビングのハイスクールです。1920年、ヒビングが鉱山の町として全盛期を迎えていたときに建てられました。
ちなみに、ボブ・ディランは1941年生まれです。このハイスクールも、まだ真新しい感じだったんでしょうか。想像力をかきたてられます。
ボブ・ディランが過ごしていたという家も残されています。
そして、その家の前の道には、『ボブ・ディラン』という名前がつけられていました。『今は静かな町』ヒビングを象徴しているようでした。