オレゴン州ワインの特徴

オレゴン州ワインの特徴

サステナビリティ(持続可能性)

オレゴン州のワイン生産者は自然環境の番人として、ぶどう栽培に対する情熱を共有し、サステナブル(持続可能)な手法によるワイン生産を行っています。

オレゴン州のぶどう栽培面積のうち、実に38%がサステナブル、オーガニック、あるいはバイオダイナミックの認定を受けています。認定を受けていないヴィンヤードの多くでも、サステナビリティ(持続可能性)は最優先事項であると共に、ライフスタイルにもなっています。その利点は2つあります。まず、環境にやさしい農法であること。そして多くのワイン生産者が信じているように、ぶどう栽培地の特色が豊かに反映された、より色鮮やかで香り高いワインが育まれることです。
下記は、オレゴン州のサステナブルなワイン産業の関連機関です。おそらく今後も多年にわたり、特にオレゴンワインに関して下記機関の話題を耳にされることでしょう。

Oregon Certified Sustainable Wine(オレゴン州認定サステナブル・ワイン)

Oregon Certified Sustainable Wine(オレゴン州認定サステナブル・ワイン)オレゴンワインボードは、オレゴン州全域の認定機関との連携のもと、消費者がサステナブル・ワインを簡単に判別し、購入できるよう、プラットフォームの一元化と認定ロゴの制作を行いました。Oregon Certified Sustainable Wine® (オレゴン州認定サステナブル・ワイン、OCSW) ブランドへの取り組みが始まったのは、2009年初めのことです。その目的は、こうした活動をわかりやすい方法で伝え、認定に関するさまざまな理念の共通原則を明確化し、環境に対する意識や行動を最も重視する消費者との関係を築くことにあります。

LIVE(低投入型ぶどう栽培・ワイン醸造学)

LIVE(低投入型ぶどう栽培・ワイン醸造学)Low Input Viticulture & Enology (LIVE) (低投入型ぶどう栽培・ワイン醸造学)は、環境保全型農業、社会的責任、経済的な説明責任に関する国際的なガイドラインに沿って、ぶどう園やワイナリーを認定するプログラムです。また、サステナブル農業に関心を持つワイン生産者に対し、教育活動やリソースの提供を行っています。

Demeter Certified Biodynamic®(デメター認定バイオダイナミック)

Demeter Certified Biodynamic®(デメター認定バイオダイナミック)ひとことで言えば、バイオダイナミックは厳格な農法です。農薬や化学肥料を一切使わずに、ぶどう栽培やワイン生産を行うのがバイオダイナミックです。オーガニックよりさらに一歩進んだ農法であるバイオダイナミックは、農場(ブドウ園)全体をひとつの有機体とみなし、高い自給自足率をめざした経営を行うものです。 The Demeter Association (デメター協会)は、バイオダイナミック認証や啓蒙活動における世界的権威です。1928年からサステナビリティを推進してきた長い歴史を誇るデメター協会は、同年、ルドルフ・シュタイナーが提唱するバイオダイナミック農法の支援と普及を目的に設立されました。米国デメター協会がバイオダイナミック農場を初めて認定したのは、1982年のことです。

Oregon Tilth Certified Organic(オレゴン・ティルス認定オーガニック)

Oregon Tilth Certified Organic(オレゴン・ティルス認定オーガニック)オレゴン州では多くのワイナリーが、1974年から認証を主導しているオレゴン・ティルスを通じてオーガニック認定を受けています。国際的に認知されているオレゴン・ティルスは、オーガニック農場経営者や園芸家、消費者による会員組織です。会員たちは、生物学的に正しく社会的に公正な農業の実現に向けて力を尽くしています。その目標は、サステナブル農法の発展や実践の必要性について啓発活動を行うことにあります。サステナブル農法は、健全な土壌の推進や天然資源の保全、環境破壊の防止を行うと同時に、汚染がなく健康に良い食品を供給するものです。

Salmon-Safe(サーモン・セーフ)

1995年にオレゴンを本拠地とする河川ならびに在来魚の保護団体により設立されたSalmon-Safe (サーモン・セーフ)は、全米屈指の地域型エコラベルのひとつとなっています。丘陵斜面のぶどう園を原因とする河川の浸食や流出はシルト(沈泥)の流入を引き起こし、在来サケの生存能力を低下させてしまいました。そのためサーモン・セーフはLIVEやVINEA、オレゴン・ティルスと協力し、先駆的なワイン用ぶどう栽培者らと共に、オレゴン州の誇るサケの生息流域を保護する活動に取り組みました。10年以上前にウィラメット・ヴァレーのぶどう園が初めて認定を受けて以来、オレゴン州においては、同州のぶどう栽培面積の3分の1にあたる110ヵ所のぶどう園がサーモン・セーフによって認定されています。サーモン・セーフのラベルの付いたワインを探してみてください。そのワインを購入することにより、河川をきれいに保ち、サケの産卵と力強い成長を支援できることがお分かり頂けるでしょう。

Vinea The Winegrowers Sustainable Trust(ワイングローワーズ・サステナブル・トラスト)

The Winegrowers Sustainable Trust(ワイングローワーズ・サステナブル・トラスト) は、ワイン生産者による任意団体で、環境にやさしく社会的責任のあるぶどう栽培活動に取り組んでいます。同団体の使命は、サステナブルなブドウ園経営プログラムを開発し、その厳格な環境基準と質の高い農法によって国際的に認められることです。

クラフトマンシップ

オレゴン州のワイン生産者は、高品質なワインの小規模生産に重点的に取り組んでいます。

オレゴン州は、高品質なワインの生産に全力で取り組む特別な地域です。ワイン用ぶどうの生産高では全米第3位ですが、今でも職人の手による小規模生産に重点的に取り組んでいます。現にオレゴン州においては、ワイナリーの年平均出荷量はわずか5千ケースとなっており、比較的小規模な生産者が大半を占めています。
小規模生産を維持することにより、ワイン生産者はぶどうの木や房、ワイン樽ひとつひとつに時間と手間を費やして、オレゴン産の名にふさわしい至高の香りと凝縮感を持つワインを育むことが可能となります。また生産者によるコラボレーション、新たな品種への試み、環境にやさしい農法の実践に時間をかけることができるようになります。何といっても最高なのは、その成果をワイン愛好家の皆さんと直に分かち合えることでしょう。

実際にオレゴン州では、カウンターの後ろでワイン生産者がワインを注いでいることも珍しくありません。そして多くの場合、客たちはワイナリーのテイスティングルームでしか味わうことのできない小規模生産のヴィンテージワインを楽しむことができるのです。それだけでもオレゴン州を訪れた甲斐があるというものです。オレゴン州のワイン生産者たちがあなたをお待ちしています。

 

協力:オレゴンワインボード

 

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