シカゴ・ゴスペル・ミュージック・フェスティバル Chicago Gospel Music Festival

シカゴ・ゴスペル・ミュージック・フェスティバル

シカゴ・ゴスペル・ミュージック・フェスティバル Chicago Gospel Music Festival

シカゴ・ゴスペル・ミュージック・フェスティバルは、毎年、ミレニアムパークMillennium Park)で開催されるゴスペルミュージックの祭典。会場はミレニアムパークジェイ・プリツカー・パビリオンJay Pritzker Pavilion)がメインステージ。
入場無料。

シカゴ・ゴスペル・ミュージック・フェスティバル Chicago Gospel Music Festival

シカゴのゴスペルの歴史

1910年代の終わり頃からニューオリンズ、1930年代から50年代にかけてミシシッピーデルタに住んでいた多くのアフリカ系アメリカ人が、南部よりも雇用も多く、良い暮らしができるだろうと考えてシカゴに移住してきた。
次第に、多くのアフリカ系アメリカ人が出入りするシカゴの教会でも、ゴスペルが歌われるようになった。
ゴスペルは基本的には教会で歌われる讃美歌であるが、音楽産業が進むシカゴにおいてゴスペルもレコーディングされるようになっていった。
1948年、マヘリア ジャクソンの「Move on up a Little Higher」のヒットによって、音楽業界はゴスペル・ミュージックの商業的可能性に目覚めた。
また、R&Bやソウル・ミュージック、ファンクで成功した、サム クックやレイ チャールズ、ジェームス ブラウンは、ゴスペルをベースにしたミュージシャンである。特に、サム クックが在籍していたソウル・スターラーズはシカゴのチェス・レコードからレコードをリリースしている。
ゴスペルは、シカゴで宗教的にも商業的にも発展していった。

マヘリア ジャクソン Mahalia Jackson

マヘリア ジャクソン Mahalia Jacksonマヘリア ジャクソンは、1911年10月26日 ルイジアナ州 ニューオーリンズに生まれた。
1927年にシカゴへ移住。1937年にソロとして初のレコーディングを行うが、商業的な成功には至らないものの、有名なコンサートやイベントに呼ばれるようになる。
1948年の「Move on up a Little Higher」のヒットにより、アメリカだけでなくヨーロッパでも名が知れる。
1961年1月20日に第35代合衆国大統領に就任したジョン・F・ケネディの大統領の就任式で歌を披露。
1968年にテネシー州 メンフィスにあるロレイン・モーテルで凶弾に倒れたマーティン・ルーサー・キング・ジュニアの告別式で、歌を捧げている。
1971年、音楽活動から引退。
1972年1月27日、イリノイ州 シカゴで糖尿病による心不全で亡くなる。(満60歳没)

サム クック Sam Cooke

サム クック Sam Cookeサム クック(Sam Cooke)は、1931年1月22日 ミシシッピ州 クラークスデイル生まれ、イリノイ州 シカゴで育つ。
父親が牧師で、幼い頃から教会の聖歌隊で歌っていた。
1951年、ロバート ハリスに代わりゴスペル・グループのソウル・スターラーズのリードボーカルとなる。
1957年、ソウル・スターラーズを抜けてソロ・デビュー。R&Bに転向し「ユー・センド・ミー」(You Send Me)を大ヒットさせる。
その後も、「彼女はやっと16才 Only Sixteen」(1959年)「ワンダフル・ワールド Wonderful World」(1960年)など立て続けにヒットを飛ばす。
サム クックは、黒人の権利に対する意識が高く、公民権運動に積極的に参加した。
また、音楽出版の権利を白人に搾取されないよう、SARレコードというインディーズ・レーベルを設立し、自らの著作権を管理した。
「ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カム A Change Is Gonna Come」(1964年)の歌詞「But I know a change gonna come, oh yes it will」は、黒人差別のない時代がやってくることを予感しているという意味で歌っている。
そして1964年、公民権法が制定された年の12月11日、カリフォルニア州 ロサンゼルスのモーテルで酔っぱらっていたサム クックは、管理人の女性と口論の末に射殺された。

サム クックに影響を受けた歌手

キング・オブ・ソウルの、オーティス レディングはサム クックに影響を受けており、「ユー・センド・ミー」「ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カム」「シェイク」をカバー。日本のミュージシャンには、オーティスを通じてサム クックを知った人も多い。

ロッド スチュワートは、カバーをしているだけでなく、唱法などもサム クックの影響を感じられる。また、無名時代にジェフ ベックのバンドに所属していた時、バンドはハード・サウンドのブルース・ロック路線だったが、唯一、シングル「Love Is Blue」のB面「I’ve Been Drinking」で、サム クックばりの歌唱を披露している。ソロで活動するようになってからは、サム クックのカバーをレコーディングしている。

日本では、山下達郎がDJを務めるFMの番組で『ハーレム・スクエアー・クラブ 1963』を全曲紹介した。

サム クックをリスペクトしているウルフルズのトータス松本は、サム クックのアルバム『TWISTIN’THE NIGHT AWAY』が日本国内でCD化されていないので、全曲まるごとカバーし、ジャケット・デザインもカバーした。

協力:シカゴ観光局

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