リーマン洞窟 Lehman Caves
リーマン洞窟 グレートベースン国立公園で必見のスポット
リーマン洞窟(Lehman Caves)は、ネバダ州 ラスベガスから北東に直線距離で210マイル(336km)の所に位置するグレートベースン国立公園にある洞窟。
⇒ リーマン・ケイブス・ビジター・センターの場所と行き方
リーマン洞窟は石灰岩の洞窟で、洞窟の天井の水滴から析出した物質が床面に蓄積し、たけのこ状に伸びた洞窟生成物である石筍や、重力に逆らうように湾曲した曲線状または角張った形をしているヘリタイトなどを見ることができる。これらのユニークなフォーメーションが、グレートベイスンのリーマン洞窟では300以上ある。
リーマン洞窟の歴史
およそ5億5000万年~6億年前、現在のネバダ州とユタ州のほとんどは暖かく浅い海が覆っていた。4億年にわたって、死んだ海の生物が海底に炭酸カルシウムの豊富な堆積物の層を積み上げた。これらの堆積物は徐々に石灰岩の岩に固化した。
数百万年前、この石灰岩の層は隆起し、何千年もの間、雨と雪が土に染み込み、腐敗した動物からの炭酸ガスと結合して、炭酸の弱い溶液を形成した。この酸性溶液は、小さな亀裂を通って下に滴り落ちた。これらの水で亀裂の周りの石灰岩はゆっくりと溶解し、亀裂はリーマン洞窟を構成する空間や回廊に成長した。
洞窟には水滴により少量の溶解した石灰岩が運ばれ、空気にさらされると、二酸化炭素ガスが溶液から漏れ、方解石などの鉱物が壁、天井、床に沿って堆積物を形成した。この同じ成長プロセスが何百万年と継続し、これらの堆積物は、ゆっくりと乳石、柱、カーテン、流石、ヘリシティ、珍しいシールド形成となり、洞窟の空間と回廊を装飾して、一般的に洞窟生成物として知られている美しくて神秘的な層となった。
こうしてできたリーマン洞窟は、1880年代後半に発見された。1922年1月24日に驚異に満ちた地質学と生態学の宝庫であることが認識され、リーマン洞窟国立モニュメントとなり、1986年にグレートベースン国立公園が設立され、その一部として保護されるようになった。
リーマン洞窟ツアー Lehman Caves Tour
リーマン洞窟は、この洞窟の環境や固有の生物を保護するために、パークレンジャーのガイド付きのツアーでしか洞窟内に入ることができない。洞窟ツアーは、感謝祭、クリスマス、お正月を除き、年間を通して毎日提供されていて、パークレンジャーが洞窟の歴史、生態、地質について説明してくれる。
リーマン洞窟ツアーは、ロッジルームツアー(Lodge Room Tour)とグランドパレスツアー(Grand Palace Tour)の2つのツアーが提供されている。共に制限人数が20人となっているので、事前予約をした方が良い。
⇒ Recreation.gov Lehman Caves Tours
ロッジルームツアーは0.4マイル(640m)移動し、ゴシックパレス、ミュージックルーム、ロッジルームのセクションを見学できる。所要時間は約60分。グランドパレスツアーは0.6マイル(960m)移動し、有名な「パラシュートシールド」のフォーメーション、ゴシックパレス、ミュージックルーム、ロッジルーム、碑文室、グランドパレスセクションを訪れる。所要時間は約90分。
スードウ・スコーピオン グレートベースン国立公園の固有種
尾のないサソリのような姿をしていることから、アメリカでは疑似サソリを意味するスードウ・スコーピオン(Pseudoscorpion)、日本ではカニムシと呼ばれる節足動物を見ることができる。リーマン洞窟に生息するスードウ・スコーピオンは、グレートベースン国立公園の固有種である。他にも、この洞窟でしか見ることができない生物を見ることができる。
協力:ネバダ州観光局、National Park Service
グレートベースン国立公園の観光ポイント一覧
リーマン・ケイブス・ビジター・センターの場所と行き方
Lehman Caves Visitor Center 5500 NV-488, Baker, NV
アラモレンタカー ラスベガス/マッカラン国際空港 営業所からレンタカーで行く場合の一例。
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