アンディ・リード　チーフスのヘッドコーチ

アンディ・リード（Andy Reid）は、ヘッドコーチキャリア21年目にして悲願のスーパーボウル初制覇を果たした。
2013年からチーフスのヘッドコーチを務め、それまで地区最下位だったチーフスを、4年連続で勝ち越しに転じさせた。2013年、2015年はワイルドカードとしてプレーオフに進出を果たし、2016年、2017年、2018年、2019年と4年連続で地区優勝した。2019年はAFCチャンピオンシップゲームに勝利し、第54回スーパーボウルに進出。サンフランシスコ・フォーティーナイナーズを破り、50年ぶり2度目のチャンピオンに導いた。

悲願のスーパーボウル初制覇までの道程

アンディ・リードは、1999年にフィラデルフィア・イーグルスのヘッドコーチに就任して以来、2019年シーズン終了時点で歴代6位となるレギュラーシーズン通算207勝を挙げており、戦績としては名将といえるものだが、イーグルスもチーフスも幾度となくプレイオフに進出しているにも関わらず、2019年までのスーパーボウル進出はイーグルス時代の第39回スーパーボウルの一度だけであったことから多くの批判に晒されていた。レギュラーシーズン通算勝利数が歴代1位から5位のヘッドコートの内、スーパーボウルが開催されるようになってからの時代のヘッドコーチは全員がスーパーボウルを制している。
しかも、リードのアシスタントだった、ジョン・ハーボー（John Harbaugh）がボルチモア・レイヴンズを率いて第47回スーパーボウル（2012年シーズン）を制覇、ダグ・ペダーソン（Doug Pederson）がフィラデルフィア・イーグルスを率いて第52回スーパーボウル（2017年シーズン）を制覇している。
2019年シーズンの第54回スーパーボウル進出の際、アンディ・リードは何があってもスーパーボウルを制したかったであろう。そして、ヘッドコーチキャリア21年目にして悲願のスーパーボウル初制覇を果たした。21年目でのスーパーボウル初優勝はNFL史上最長記録である。正に”悲願”という言葉がふさわしいスーパーボウル制覇であった。

協力：Kansas City Chiefs、Missouri Division of Tourism、MRC

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