キャッスル＆キー　CASTLE & KEY

クラフト・ディスティラリー（Craft Distillery）

キャッスル＆キー（CASTLE & KEY）は、ルイビル国際空港から東に57マイル（91km）、ケンタッキー州 フランクフォートに位置するバーボンの蒸留所です。
⇒ キャッスル＆キーの場所と行き方

キャッスル＆キーの歴史

キャッスル＆キーは、ジン、ウォッカ、ライウィスキー、そしてバーボンを生産する蒸留所です。石灰岩の城、バー、サンクンガーデン、植物園など、スピリッツを飲むのに快適な環境が整っています。

キャッスル＆キーの城は、ケンタッキー生まれの、エドモンド・ヘインズ・テイラー・ジュニア大佐によって建設されました。
ケンタッキー州 フランクフォートの少佐も務めたテイラーは、ニューヨーク、シカゴ、ニューオーリンズからお客を招くために、私用鉄道車両を使用しました。
政治家やビジネスリーダーが、ケンタッキー州で行われている経済活動を紹介するのに、蒸留所を利用しました。
また、E.H.テイラーは地域や蒸留所を理解してもらうために、キャッスル＆キーを観光センターとして機能するようにしていました。

1869年、テイラーはヨーロッパに行き、そこで近代的な蒸留技術を学び、建築物の重要性を知りました。彼は、ドイツのブリュワリーが、人々を歓迎している様子を見て、そのホスピタリティに影響を受けました。
アメリカンウイスキーには、飲む人が求めるフレーバーが欠けている事に気付き、それを変えました。
そして、人々をケンタッキーに招いて、ウィスキーを味わいながら、彼が統治していた地域を十分に体験してもらうことにしました。

テイラーは、1887年にヨーロッパの城を模した石灰岩の城を建設しました。彼は娯楽のための古典的なスプリングハウスとサンクンガーデンに出費を惜しみませんでした。更に、ゲストを迎えるために私鉄路線を敷き、城のすぐ隣に列車の停留所を建設しました。そして、バーボンを作り熟成させました。
これは正に、バーボン・ツーリズムの始まりであり、彼はトレンドの130年以上先を行ってたことになります。

蒸留所は禁酒法により1920年に休止状態になり、テイラーは1923年に93歳で亡くなりました。
その後1世紀にわたって、所有者と居住者が何度か変わり、最終的に廃墟と化しました。

2012年、ウィル・アーヴィンは、放棄された蒸留所の写真を見つけました。
彼はその遺産と可能性について考えずにはいられず、自分の目で確かめるために物件を訪れることにしました。
陥没した屋根、板張りの窓やドア、生い茂った植生、日中に懐中電灯を使う必要があるほど荒れていましたが、彼は物件に親近感を覚えました。
その時、彼は歴史的なバーボンのアイコンを復元することを決意しました。

2014年、ウィル・アーヴィンのチームは、廃墟となったオールド・テイラー蒸留所を購入しました。業界外の志を同じくする人々のビジョンを共有し、コンソーシアムを組成して、仕事に取り掛かりました。チームは、蒸留所を改修するのではなく、復元することを目指しました。
歴史的な蒸留所の建物の「城」と、蒸留に重要な水源となる「鍵穴型のスプリングハウス」をシンボルとして『CASTLE & KEY』と名付けました。

2018年4月に最初のキャッスル＆キー クリア・スピリッツをリリースし、2018年9月に蒸留所をグランドオープンし、12月にキャッスル＆キー初の熟成スピリッツであるレストレーション・ライをリリースしました。
最初のバーボン、キャッスル＆キー スモール・バッチ・ケンタッキー・ストレート・バーボン・ウイスキーは、2022年3月にリリースされました。ヒストリック・オールド・テイラー蒸留所で約50年ぶりに、バーボンが蒸留されたことになります。

チームはテイラー大佐の優れた感性を取り入れ、地元の材料を調達して、厳選された穀物からすべてを製造し、製品にインスピレーションを与えています。
そして、ケンタッキーのスピリッツを世界に紹介する方法を模索しています。

見学ツアー＆テイスティング

ガイド付き蒸留所体験では、キャッスル＆キーの豊かな歴史と現在の製造プロセスを探ります。他にも様々な体験会やイベントが開催されているので、要チェックです。

ロッジ

キャッスル＆キーには、宿泊施設があります。キャッスル＆キーに滞在し、バーボンカントリーにどっぷり浸かって、思慮深く復元された施設を楽しむことができます。

協力：Kentucky Department of Tourism

キャッスル＆キーの場所と行き方

ルイビル国際空港から車（レンタカー）で行く場合の一例。
CASTLE & KEY　4445 McCracken Pike, Frankfort, KY

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