手作りで小さな集落を作るという開拓方法だったため、未開の地として長く存在することになったこの土地ですが、その後イギリスにて迫害を受けていた清教徒たちは逃れるようにこの地にやってきて、次々とコミュニティを形成してゆきます。
入植当初は先住民族とも友好的な関係を築いていた彼らも、土地や宗教の問題などで次第にその関係は悪化の一途を辿っていきます。
そしてついに1675年、入植者たちと先住民族とによる大規模な戦い「フィリップ王戦争」が起こります。
この戦いは、双方に多くの犠牲者を出し幕を閉じるのですが、これによりヨーロッパ人による植民地化が本格化していき、イギリスの専制的な支配に不満を抱いた入植者たちはイギリス軍との戦いを繰り返してゆくことになります。
そして、1776年アメリカ合衆国の初代大統領としても名高いジョージ・ワシントンが植民地軍の指揮をとり、イギリス軍をボストンから撤退させ、マサチューセッツ内の戦いの歴史は終わるのです。
その後の1788年2月8日、マサチューセッツはアメリカ合衆国憲法を批准し、6番目の州として制定されることとなります。
マサチューセッツという、ちょっと舌を噛みそうなこの名前は、かつてマサチューセッツ湾の周辺に居住していた先住民マサチューセッツ族に由来にしているそうです。
この「マサチューセッツ」とは、彼らの言葉で「巨大な丘」を意味するのだとか。
ちなみにこの丘は、ボストン南部にある小高い山ブルー・ヒルズを指すそうです。