バージニア州

virginia_top

州の成立過程

開拓の歴史のスタートは、初のイギリス人がジェームズタウンを訪れたことに始まります。 遠征隊によって探検されたこの一帯には、バージン・クィーンとも呼ばれた女王エリザベス1世にちなんで「バージニア」という名前がつけられたそうです。 当初、このバージニアはノースカロライナ州からメイン州までの海岸と、カナダ近海までが含まれる広大な土地でした。 当時この地の多くの先住民族をまとめ、支配していたのがパウハタン族の指導者パウハタンでした。そしてこのパウハタンの娘がかの有名なポカホンタスです。 ご存じのように、彼女は入植者と先住民族の友好関係を築くために貢献した一番の人物です。 しかしながら、彼女の死後にあたる1621年に起きたジェームズタウンの虐殺をきっかけに、先住民族と入植者の関係は全面的対立を見せるようになります。 その後も双方の緊張関係は50年以上続き、1975年に起きたベイゴンの反乱により、この地に暮らした先住民族はほとんど壊滅されてしまいました。 そして時代は独立戦争に突入します。13植民地の中で最大の植民地であったバージニアは、この独立戦争でも重要な土地として機能します。 「自由を与えよ。然らずんば死を。」の演説が行われたのも、ここバージニアでした。そして、1788年6月25日、合衆国憲法を批准し、第10番目の州として制定されました。

隣の州との関係

北でウェストバージニア州、メリーランド州、ポトマック川をはさんでワシントンD.C.に、東で大西洋、南でノースカロライナ州とテネシー州、西でケンタッキー州とウェストバージニア州に接しています。

現在の位置づけ

貿易や金融関係をはじめ、ハイテク産業も多く進出する東海岸有数の産業都市です。
また、バージニアと聞いてタバコを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
かつてバージニア植民地はタバコ栽培に成功し、プランテーションの基礎を作ったという歴史があります。
現在でも州の主要な農作物にはタバコも含まれます。


アメリカ合衆国造幣局50州25セントプログラム

発行年 2000年  発行順 10番

バージニア州のコインには3隻の船が描かれています。「スーザン・コンスタン号」、「ゴッドスピード号」、「ディスカバリー号」はアメリカで初めて英国からの移住者を乗せ、アメリカへやって来た船です。移住者達は入植後、ジェームズ・タウンと呼ばれる英国の入植地を作り上げました。
画像提供:"United States coin images from the United States Mint."

観光名所

コロニアル・ウィリアムズバーグ

18世紀の植民地時代の町を復元させたスポットです。住民たちは当時のままの暮らしを営なんでいます。まさに、町全体がひとつの博物館といった感じです。ここを訪れることで、植民地時代のアメリカを知ることができます。